茶圓勝彦

茶圓勝彦（ちゃえん かつひこ）は、1961年2月12日に鹿児島県南さつま市（旧加世田市）で生まれました。武蔵野美術大学では油絵を専攻し、卒業後は砂像彫刻家としての道を歩み始めました。

1987年、地元の吹上浜で開催された「吹上浜砂の祭典」で、砂像彫刻の第一人者であるゲリー・カークにその才能を見出されたことが、彼のキャリアの大きな転機となりました。以来、茶圓は砂像彫刻家としてだけでなく、砂のアートに関する企画立案や展覧会、イベントのプロデュースなど、多岐にわたる活動を展開しています。

彼の活動範囲は日本国内にとどまらず、アメリカ、イタリア、ドイツなど、世界各国で砂像彫刻の制作を行っています。その作品は、独創的で高い芸術性を持つと評価され、国際的な砂像彫刻コンテストでも数々の賞を受賞しています。特に、1999年のWSSA主催砂像彫刻世界選手権シンガポール大会での優勝は、彼の名声を世界に知らしめることとなりました。

茶圓の活動は、単に砂像を制作するだけではありません。彼は、砂像を通じた地域振興にも力を入れており、各地のイベントで制作指導やワークショップを開催しています。また、鳥取砂丘にある「砂の美術館」のプロデュースも手掛けており、砂像アートの普及に大きく貢献しています。

2009年には、ニューズウィーク日本版で「世界が尊敬する100人の日本人」に選ばれ、その国際的な活躍が広く認められました。彼の砂像は、単なる芸術作品としてだけでなく、地域を活性化させる観光資源としても注目されています。

主な経歴

1983年: 武蔵野美術大学卒業。
1987年: 鹿児島県加世田市「吹上浜砂の祭典」にて砂像彫刻を開始。
1996年: カナダ・ハリソンホットスプリングス砂像彫刻世界選手権に参加。
1999年: WSSA主催砂像彫刻世界選手権シンガポール大会で優勝。
2002年: イタリア・ヴェニス大会で3位入賞、中国・ニンシャ回族自治区大会で2位入賞。
2008年: イタリア・マテーラ砂像彫刻世界選手権大会で優勝。
2009年: ニューズウィーク日本版「世界が尊敬する100人の日本人」に選出。
2010年: イタリア・マテーラ砂像彫刻選手権大会で優勝。

主なエキシビション、イベント参加

茶圓は、世界各地のエキシビションやイベントに多数参加しています。以下はその一部です。

アメリカ（サンディエゴ、フロリダ）
カナダ（ハリソンホットスプリングス、ケベック）
イタリア（ヴェニス、マテーラ、トリノ、ジェソロ）
ドイツ（トラベムンド、ライプツィヒ）
中国（周山、雲南省、海南島、ニンシャ回族自治区）
シンガポール（セントーサ）
オランダ（デンボッシュ、フンスブルク、デンハーグ）
デンマーク（コペンハーゲン）
クウェート（クウェートシティ）
ベトナム（ファンティエット）
韓国（釜山）
インド（オディサ）
オーストリア（グラーツ）
ブルガリア（ルセ）

プロデュース、制作指導

茶圓は、各地で砂像制作の指導にもあたっています。以下はその一部です。

鳥取「砂の美術館」
芦屋町砂像フェスティバル
吹上浜砂の祭典（鹿児島県南さつま市）
各地のイベント、ワークショップ

メディア出演

茶圓は、数多くのテレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディアにも出演しています。以下はその一部です。

NHK全国版ニュースおよび「おはよう日本」
フジテレビ「めざましテレビ」
朝日放送「旅サラダ」
日本テレビ「ニュースZERO」
テレビ朝日「大改造!!! 劇的ビフォーアフター」
テレビ東京「クロスロード」
読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、日経新聞
ニューズウィーク日本版

茶圓勝彦は、砂像彫刻を通して、芸術と地域振興の可能性を追求し続けています。彼の作品は、見る人に感動と創造性を与え、砂の芸術の魅力を世界に広めています。

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