茶話本舗

茶話本舗（さわほんぽ）

茶話本舗は、株式会社日本介護福祉グループが運営する小規模通所介護施設、すなわちデイサービスセンターのブランド名です。高齢者の方々が日中を過ごすための介護サービスを提供しており、日本全国で事業を展開しています。

特徴と事業内容

茶話本舗の事業の大きな特徴は、「民家型デイサービス」という形態にあります。これは、利用されなくなった一般の民家を借り上げ、これを改修してデイサービス事業所として活用するものです。この方法により、利用者にとって馴染みやすく、家庭的な雰囲気の中でサービスを受けることが可能となります。

提供される主なサービスには、送迎、健康チェック、食事、入浴介助、機能訓練、レクリエーションなどが含まれます。これらのサービスを通じて、利用者が地域社会とのつながりを保ち、可能な限り自立した生活を送れるよう支援しています。

また、日中のサービスに加え、夜間の滞在やケアに対応する「夜間対応型小規模デイサービス」も提供しており、多様なニーズや家族の介護負担軽減に応えています。

事業は全国に展開し、2013年12月末の時点で、742事業所を運営していました。これは、民家活用という独自のスタイルと、フランチャイズ方式による展開が大きく貢献した結果です。

沿革

茶話本舗は、2004年（平成16年）に藤田英明氏が埼玉県熊谷市に設立したことから始まります。当初から、小規模で地域に根ざした介護サービスの提供を目指しました。

2006年（平成18年）2月には訪問介護事業所「茶話本舗 東京介護ステーション」を開設。

全国展開の鍵となったのは、2007年（平成19年）4月に設立されたフランチャイズ本部です。これにより、事業所数は急速に増加しました。

経営体制では、2008年（平成20年）7月に小柳壮輔氏が代表取締役に就任。事業所数は順調に伸び、2009年（平成21年）6月には100事業所、2012年（平成24年）2月には500事業所、同年11月には600事業所、そして2013年（平成25年）10月には700事業所を突破するなど、短期間での大規模化を達成しました。2009年12月には運営ソフトも開発され、2010年（平成22年）7月には斉藤正行氏が取締役副社長に就任しています。

事業規模拡大の中で、運営会社の経営権に動きがありました。2014年（平成26年）10月、株式会社日本介護福祉グループの全株式が、Jトラストの子会社アドアーズ（現KeyHolderの一部）によって取得され、一時的にJトラストグループの傘下となりました。

しかし、翌年の2015年（平成27年）8月には、アドアーズが保有していた全株式を、創業者である藤田英明氏が再び取得しています。

茶話本舗は、民家を再利用する独特の手法とフランチャイズ展開により、身近な介護サービスを提供し続けています。

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