草場 (福岡市)

草場の概要

草場（くさば）は、福岡県福岡市西区に存在する町名であり、正式な行政地名は大字草場です。この地域は183.40ヘクタールの広さを持ち、2022年3月の時点で人口は92人と少数ですが、その分じっくりとした地域づくりが行われています。草場の郵便番号は819-0204です。

地理

草場は、福岡市の中心部である天神の西側に位置し、西区の北西部、糸島半島の根元付近にあたります。北側には小田、東には今津、南東には桑原、西には糸島市志摩桜井があり、周囲とのつながりも深まっています。

通称としての地名

地域内では草場、西浦、宮浦、小田を総合して「北崎」と呼ばれることがよくあります。これらの地区は1961年（昭和36年）に福岡市に編入される前に存在した北崎村の一部として、歴史的な背景を持っています。また、教育上の区分として「北崎校区」があり、地域での自治活動も行われている「北崎校区自治協議会」が構成されています。

河川

草場には桜井川（普通河川）が流れており、志摩桜井を経て玄界灘に注ぐ二級河川の上流部分を形成しています。この河川は地域の自然環境に貢献しており、地元住民にも親しまれています。

都市計画

福岡市の「都市計画マスタープラン」において、草場は農業・集落ゾーンおよび緑豊かな山地・丘陵地に分類されています。基本的には市街化調整区域として、新規開発や建設行為は制限されていますが、特定の条件を満たす場合には一定の開発が許可されています。

指定既存集落

草場の一部には、日用品販売店舗や住宅などの建設が可能な「指定既存集落」が設定されており、地域の生活を支える店舗の存在が許可されています。これにより、住民の利便性が確保されています。

地域産業振興施設

小田においては、農林水産業や観光業を支援するための地域産業振興施設の指定が行われ、レストランやカフェなどの新しい施設を地域に誘致する取り組みがされています。これにより、地域の活性化が期待されています。

歴史

現行の大字草場という名称は、1889年（明治22年）から使用されてきました。小田村からスタートし、1896年に北崎村へと変わり、1961年から福岡市に編入され、1972年からは西区の一部として認知されています。

人口

草場の人口動態については、年ごとに変動があり、住民基本台帳による集計が行われています。少人数ではありますが、地域内の活動は活発で、住民同士のつながりが強いのが特徴と言えます。

交通

草場には公共交通機関としてバスが存在します。最寄りの鉄道はJR九州の筑肥線で、九大学研都市駅が最も近く、約8キロメートルの距離にあります。残念ながら町内にはバス停自体はないものの、近隣のバス停を利用することができます。

道路と施設

草場周辺には福岡県道507号宮ノ浦前原線が通っており、交通の便は比較的良好です。公共の施設としては、草場構造改善センターがあり、地域の集会所としての役割を果たしています。教育機関としては直接の中学校や小学校はないため、小学校は福岡市立北崎小学校、中学校は福岡市立北崎中学校が設けられています。

名所・旧跡

草場には白木神社や、毎年8月15日に行われる盆綱引きといった地域の伝統行事があります。また、柑子岳の登山口も近くに位置し、自然を楽しむためのルートが整備されています。地域密着型の活動が行われている草場は、将来的にも住民が協力し合って発展していく魅力的な場所です。

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