草間吉夫

草間 吉夫

草間 吉夫（くさま よしお）は、1966年（昭和41年）5月31日に茨城県高萩市で生まれた日本の政治家です。特に、同市の市長を2期にわたって務めた経歴で知られています。

来歴

草間氏は茨城県高萩市で生を受けました。幼少期は母子家庭に育ち、茨城県立松丘高等学校を卒業するまでの間、児童養護施設で生活を送りました。この経験は、その後の人生において社会福祉の分野へ深い関心を抱くきっかけの一つとなったと考えられます。

高等教育の場としては、東北福祉大学に進学し、社会福祉学部社会福祉学科で専門的な学びを深めました。さらに同大学院の修士課程を修了し、社会福祉に関する高度な知識と研究能力を培いました。大学院修了後、次代を担うリーダーを育成する松下政経塾に第16期生として入塾。ここでは、政治、経済、社会など多岐にわたる分野について学び、政治家としての思想や哲学の基礎を築きました。

松下政経塾での研修を終えた後、草間氏は教育者としての道を歩み始めます。東北福祉大学、駒澤大学、茨城大学といった複数の大学で教鞭を執り、社会福祉学などを通じて次世代の育成に尽力しました。

また、教育活動と並行して、社会福祉の専門家としての知見を活かし、国レベルでの活動にも参加しました。厚生労働省の「児童福祉施設等評価基準検討委員会」の委員を務めたほか、厚生労働省が監修する「児童福祉施設における子どもの権利擁護の手引き」の編集および執筆にも携わりました。これらの活動を通じて、児童福祉施設の質の向上や、子どもたちの権利擁護に向けた取り組みに貢献しました。

高萩市長としての経歴

2006年2月5日に実施された高萩市長選挙に、草間氏は特定の政党に属さない無所属候補として立候補しました。この選挙では、現職の岩倉幹良氏を含む4人の候補者がいましたが、市民の支持を得て激戦を制し、見事に初当選を果たしました。そして、同年3月2日に正式に高萩市長に就任しました。

1期目の任期満了に伴い、2010年に再び高萩市長選挙に臨みました。この選挙では、民主党、自由民主党、公明党といった主要政党からの推薦を受け、幅広い支持基盤を固めました。前回の選挙で対立候補だった岩倉幹良氏との再びの対決となりましたが、これを破り、2期目の当選を果たしました。

2期目の任期を無事務め上げた後、2014年の高萩市長選挙には立候補しないことを表明しました。これにより、2期8年の任期をもって市長職を退任しました。

市長退任後の活動

高萩市長を退任した後の活動として、2015年からは茨城キリスト教大学の兼任講師を務めています。

人物・その他

草間氏の趣味の一つに書道があります。特に市長在任時には、表彰状を作成する際に、その多くを自らの手で直筆していたことでも知られています。

著作・出演

著作

『人は人によって輝く』（共著、致知出版社、2001年）- ISBN 978-4884746018
『ひとりぼっちの私が市長になった！』（講談社、2006年）- ISBN 978-4062136938

出演

テレビ朝日系列『ビートたけしのTVタックル』（2011年2月14日放送）に出演した経験があります。

外部リンク

松下政経塾によるプロフィール
* 草間吉夫氏のブログ「高萩に新たな風便り」

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