荒井壽夫

荒井壽夫

荒井壽夫（あらい ひさお、1952年 - ）は、日本の経済学者であり、滋賀大学の名誉教授です。専門は社会政策、中でもフランスと日本の比較研究、そして現代日本の地域政策です。

略歴

1952年、福島県白河市に生まれる。
1970年、白河高校を卒業。
1974年、福島大学経済学部を卒業。
1981年、名古屋大学大学院経済学研究科の博士課程を単位取得満期退学。
同年、名古屋大学経済学部の助手となる。
1984年、滋賀大学経済学部の講師に就任。
1985年、同助教授に昇任。
1998年、同教授に昇任。
2017年、滋賀大学を定年退職し、名誉教授となる。

研究概要

荒井氏の研究活動は、多岐にわたります。

高度成長を牽引した自動車産業の生産、労働、雇用構造に関するフランスと日本の国際比較研究。
フランスの家族政策やワークライフバランス支援政策と、日本の少子化対策との国際比較研究。
2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)と地域社会の持続性との関連に関する調査研究。

これらの研究を通して、グローバルな視点とローカルな視点を組み合わせ、持続可能な社会の実現に向けた政策提言を行っています。

主な著書

『持続可能なまちづくりとSDGs：地域の脱炭素化、地域内グリーン経済循環、女性参画・地域共生社会を目指して』八朔社 （2023年）ISBN 978-4-86014-113-4
R.ボワイエ & J.P.デュラン『アフター・フォーディズム』ミネルヴァ書房（1996年）ISBN 4623026868

主な論文

『フランス自動車産業における生産組織・労働編成改革と雇用管理』（上）、（下）（彦根論叢 第305号、1997年1月、同誌第308号、１997年7月）ISSN 03875989
『フランス自動車産業の行方とEU労使協議制』（大原社会問題研究所雑誌 第480号、1998年11月）ISSN 09129421
『フランス自動車産業における労働編成の柔軟化』（商学論集 第70巻第4号、2002年3月）ISSN 02878070
『現代フランスの雇用戦略に関する一考察』（滋賀大学経済学部研究年報 Vol.19、2012年11月）ISSN 13411608
『現代フランスの雇用戦略について』（商学論集 第84巻第4号、2016年3月）ISSN 02878070
『フランスにおけるワーク・ライフ・バランス支援給付としてのCLCA』（彦根論叢 第410号、2016年12月）ISSN 03875989
『地域自治組織とまちづくり』（上）、（下）（彦根論叢 第418号、2018年12月、同誌第420号、2019年6月）ISSN 03875989
『持続可能なまちづくりとSDGs：エコロジカルなまちづくりの事例研究』（上）、（下）（彦根論叢 第427号、2021年3月、同誌第428号、2021年7月）ISSN 03875989

荒井壽夫氏は、社会政策研究を通じて、現代社会の課題解決に貢献している経済学者であると言えるでしょう。

もう一度検索