荒木治丞

荒木治丞のプロ野球選手としての軌跡

荒木治丞（ファンモク チスン）は、1985年6月21日生まれの元プロ野球選手であり、内野手として韓国のLGツインズに所属しました。彼は韓国の済州特別自治道で生まれたが、日本人の祖父を持つという独特の背景を持っています。祖父が韓国の女性と結婚して移住した結果、彼の姓は韓国語であるファンモク姓に変わり、現在まで受け継がれています。

日本での野球キャリア

荒木は中学校を卒業後、野球の技術を磨くために日本に渡りました。彼は京都韓国学園（現在の京都国際高等学校）に入学しましたが、甲子園には出場しませんでした。その後、亜細亜大学に進学し、硬式野球部で活動を続けます。卒業後はセガサミーに入社し、硬式野球部に4年間在籍しましたが、怪我が続き満足のいくパフォーマンスができず、2011年には戦力外となり退部することになりました。

韓国独立チームでの挑戦

その後、荒木は韓国に帰国し、プロ選手になる夢を一時諦め、兵役に就くことを考えました。しかし、足首の手術歴が兵役免除に該当したため、2年間の猶予を得ます。この時間を利用して再びプロ野球の道を目指し、済州島の友人と共に練習を再開しました。そして、独立チームである高陽ワンダーズに所属し、2シーズンの間プレーします。

LGツインズでの活躍

2014年、荒木はLGツインズと契約し、プロ野球選手としてのキャリアを本格的にスタートさせました。同年7月には一軍に昇格し、8月には初の先発出場を果たすなど、徐々に存在感を示しました。そのシーズン中、彼は一軍で37試合に出場し、合計46安打を記録しました。しかし、打撃成績は0本塁打と多くはなく、主に代走や守備要員としてチームに貢献しました。彼は2014年から2017年までの間に通算154試合に出場することになりますが、2017年限りで現役生活にピリオドを打ちました。

引退後の新たな道

引退後、荒木は日本で家族の事業を継続することを計画しています。2019年9月30日には蚕室野球場で元LG選手として紹介され、ロッテジャイアンツとLGツインズの試合前に始球式を務めました。このイベントは彼のキャリアの一区切りを象徴するものであり、ファンにとっても特別なひとときとなりました。

荒木治丞は、様々な経験を経て独自の野球人生を歩んできた選手です。今後の彼の活躍も応援されることでしょう。

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