荒木田裕子

荒木田 裕子について

荒木田裕子（あらきだ ゆうこ）は、1954年2月14日に秋田県仙北郡田沢湖町（現在の仙北市）で生まれた元バレーボール日本代表選手であり、指導者としても多大な影響を与えた人物です。2024年9月16日に70歳で逝去するまで、彼女は日本のスポーツ界において数々の重要な役割を担っていました。

プロフィールと経歴

彼女は角館南高を卒業後、1972年に日立製作所に入社。1973年から全日本チームに参加し、その後も1974年のメキシコ世界選手権、1976年のモントリオールオリンピック、1977年のワールドカップにおいて日本の優勝に大きく貢献しました。彼女は1978年に現役を引退し、共立女子短期大学に進学します。

1980年、荒木田はアジア人女性として初めて国際公認コーチの資格を取得し、スイスや旧西ドイツで指導・研修にあたりました。1986年にはイギリスにおいて語学研修を行い、その後も解説やバレーボール教室、講演活動を通じて広くスポーツ振興に寄与しました。

東京オリンピック・パラリンピックでの活躍

荒木田は2020年東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の副会長を務め、特に女性の地位向上に向けた活動が注目されました。2021年、森喜朗元会長の発言を受けて、組織内で女性の登用が急務となった際に、理事会で急遽7人目の副会長に選出されました。彼女はこの役職に就いた初の女性として、ジェンダー平等や多様性の尊重を推進するための重要な役割を果たしました。

スポーツ界での影響力

日本バレーボール協会の強化事業本部長や女子強化委員会のGMなども務め、国際オリンピック委員会やアジア・オリンピック評議会の理事としても活躍しました。彼女はスポーツ界において広範な人脈を持ち、特に国際的なバレーボール連盟（FIVB）や国際オリンピック委員会との交渉において、日本で数少ない人物のひとりとして評価されていました。このような活動により、彼女は日本スポーツ界において欠かせない存在となりました。

主な受賞歴

荒木田はその業績に対して特に多くの賞を受賞しています。代表的なものとして、朝日賞、日本スポーツ賞、朝日体育賞、ホワイトベアー賞、河北賞などがあります。

まとめ

荒木田裕子は、スポーツ界に多大な貢献を果たしたメッセージ性のあるリーダーでした。彼女の遺産は、バレーボールだけでなく、広く日本のスポーツ界における女性の地位向上にも大きな影響を与えるものです。70年の生涯を全うした彼女の功績は、今後も多くの人々に引き継がれていくことでしょう。

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