荒木達也

荒木 達也

荒木 達也（あらき たつや、1987年11月5日 - ）は、日本の元ラグビーユニオン選手である。主にフォワード第3列のポジションを務め、そのキャリアを通じて大学ラグビー界、そして国内最高峰リーグでプレーした。

経歴

生い立ちと初期

荒木は1987年11月5日に北海道小樽市で生まれた。幼少期からラグビーに触れ、地元の小樽ラグビースクールで競技の基礎を学んだ。この時期に培われた経験が、その後のラグビー人生の礎となった。

高校・大学時代

高校は宮城県にある仙台育英学園高等学校に進学。高校卒業後、2006年に神奈川県の東海大学へ入学し、同大学の体育会ラグビーフットボール部に所属した。東海大学ラグビー部は関東大学リーグ戦グループに所属する強豪として知られており、荒木はこのチームでさらなる成長を遂げた。

大学4年次にあたる2009年度には、チームの主将を務める大役を担った。リーダーとしてチームを牽引し、同年度の全国大学ラグビーフットボール選手権大会において、チームを決勝進出に導いた。決勝では惜しくも敗れたものの、準優勝という輝かしい成績に大きく貢献し、大学ラグビー界でその名を轟かせた。

トップリーグでの挑戦

大学を卒業した2010年、荒木は日本のトップリーグに加盟するトヨタ自動車ヴェルブリッツ（現・トヨタヴェルブリッツ）に加入した。プロ選手としての新たなキャリアをスタートさせた。

トヨタ自動車ヴェルブリッツでのプロ生活は、容易なものではなかったが、着実に経験を積んだ。加入から約1年後の2011年11月5日、ジャパンラグビートップリーグ2011-2012シーズンの第2節、ホンダヒートとの試合で公式戦初出場を果たした。この試合に途中出場し、トップリーガーとしての第一歩を刻んだ。その後もチームの一員としてプレーを続けた。

2017年、荒木は所属していたトヨタ自動車ヴェルブリッツを退団し、現役生活に区切りをつけた。

プレースタイルとポジション

荒木が主に担当したポジションは、フォワード第3列であるナンバーエイト（No.8）とフランカー（FL）であった。これらのポジションは、スクラムの最後尾やサイドでプレーし、密集からのボール持ち出しやタックル、ブレイクダウンでの働き、そしてオープンフィールドでのランニングなど、攻守にわたって幅広い役割が求められる。身長171cm、体重92kgという体格は、フォワード第3列としては決して大型ではなかったが、その機動力や運動量、そして持ち前のコンタクトプレーでチームに貢献した。

まとめ

北海道のラグビースクールからキャリアをスタートさせ、仙台育英高校を経て東海大学で主将としてチームを大学選手権準優勝に導いた荒木達也。その後、トップリーグの舞台であるトヨタ自動車ヴェルブリッツで数年間プレーし、プロとしての経験も積んだ。アマチュア時代からプロの舞台まで、様々なレベルでラグビーに情熱を注ぎ、確かな足跡を残した選手である。

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