荻美津夫

荻美津夫のプロフィール

荻美津夫（おぎ みつお）は1949年生まれの日本の歴史学者で、特に日本の音楽史や芸能史に関する研究で知られています。新潟大学人文学部の名誉教授であり、北海道大学から文学博士の学位を取得しています。

経歴

荻の学問の道は、1972年に北海道大学文学部を卒業することから始まりました。その後、1978年には同大学の大学院文学研究科に進学し、博士課程を短期で修了した後、満期退学しました。彼の大学教員としてのキャリアは、1991年に新潟大学教養部の教授に就任したことによって本格化します。

1994年には新潟大学人文学部の教授に昇進し、学生たちに歴史や音楽に関する知識を披露しました。長年にわたり教壇に立ち続け、2013年には定年を迎え、その後は名誉教授としてさらなる研究を続けています。

社会的活動

学術界における役割だけでなく、荻は上越市史の執筆委員としても活動しています。地域の歴史を掘り起こし、記録することに寄与しているのです。彼の業績は学問だけではなく、地域文化の発展にも貢献しています。

主な著作

荻美津夫の研究成果は、多くの著作にまとめられています。1977年に発表された『日本古代音楽史論』は、彼の名前を広めるきっかけとなりました。同書はオンデマンド版としても提供されており、再び注目を集めています。

1994年に発表された『平安朝音楽制度史』も重要な著作の一つです。この著作は、平安時代の音楽制度の詳細な分析を提供しており、音楽史の研究者にとって欠かせない資料となっています。また、2002年には『「能」と越後・佐渡』を、2005年には『古代音楽史の研究』を発表。さらに、2007年には『古代中世音楽史の研究』を刊行し、この分野での理解を深めるための重要な基盤を築きました。

荻の研究は、音楽の歴史だけでなく、日本の文化や芸能の発展にも大きな影響を与えています。2023年に再版された『古代中世音楽史の研究』は、その集大成ともいえる著作であり、後世においても引用され続けることでしょう。

まとめ

荻美津夫は、日本の音楽と芸能に対する深い理解を持つ歴史学者であり、その功績は学問に留まらず広く社会に影響を与えています。彼の著作は、今後も多くの人々に読まれることでしょう。

もう一度検索