菊池こころ

菊池こころ: 声優としての軌跡と魅力

菊池こころ（きくち こころ）は1982年11月9日生まれの日本の女性声優で、東京都出身です。現在はケンユウオフィスに所属しています。彼女の旧芸名は菊池心（読みも同じ）です。幼少期は声優という職業の存在を知らず、小さな頃からアニメに夢中でしたが、アニメの制作側になることを望んでいたと語っています。

声優を目指すきっかけと経歴

菊池が声優を目指すきっかけとなったのは、彼女が好きだったアニメ『ちびまる子ちゃん』や『魔法の天使クリィミーマミ』などでした。幼稚園の卒業文集には「幼稚園の先生になりたい」と書きましたが、本当に「声優になりたい」と考えるようになったのは、進路を決める際に両親に初めてその夢を告げた時です。その後、専門学校へ進学し、声優を目指しました。

■ 声優デビュー

2003年には『金色のガッシュベル!!』で声優デビューを果たしましたが、最初から順調だったわけではありません。デビュー後はオーディションに何度も落ち、自信を失いかけたこともあります。仕事がない時期には「自分には需要がないのだろう」と感じることが重なりました。それでも、在学中に出会った事務所の担当者のおかげで、彼女の道は開けました。

その後の努力と作品

声優業と並行して、接客業のアルバイトも経験。アルバイトでは「向いていない」と感じ、ストレスから態度に出てしまったこともあるようです。しかし、そこで得た経験が後の彼女の演技に活かされているのかもしれません。アルバイト中に初めてレギュラーの作品を得たものの、元の職場からはクビになるという辛いエピソードもありました。

2代目まる子役の任命

2024年に、菊池は『ちびまる子ちゃん』の主人公・さくらももこ（まる子）役をTARAKOの後任として担当することが決定。オーディションを通じて制作スタッフの支持を受け、彼女が選ばれたのです。アニメが好きだったため、オーディションへの挑戦は彼女にとって特別な意味を持つものでした。

ブラジルからの報告を受けた菊池は、合格の知らせを聞いた時の複雑な想いを語っています。「緊張と安堵、不安という感情が入り混じり、言葉では表現しきれなかった」と述べています。その後、彼女は『ちびまる子ちゃん』の収録という新たな節目を迎えました。

演技スタイルと特徴

菊池は、自身の声種をメゾソプラノとし、特に少年や少女のキャラクターを演じることが多いといいます。役柄の切り替えについては特に意識せず、現場で役に入るというスタンス。しかし、自身の力不足を感じることもあるようです。特に、女の子らしさを求められるキャラクターに対しては難しさを感じると話しています。

「役に自分が熱中できないと、録り直しになることが多く、周囲に迷惑をかけてしまう」といった悩みも抱えています。それでも、彼女は努力を重ねており、他の声優との「ファミリー」の一員としての意識を強く持っているようです。

趣味と特技

プライベートでは、植物を育てることや友人たちとの交流を楽しむ菊池。特技にはピアノ演奏や、人ごみをスムーズに歩くことが挙げられます。また、彼女の声は独特で、ハイトーンのボイスが多くのキャラクターにマッチします。

最後に

菊池こころの声優としての道のりは、努力と苦労の連続でした。しかし、彼女はその中でたくさんの経験を重ね、人々に愛される声優へと成長してきました。これからも彼女の活躍に目が離せません。

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