菊谷崇

菊谷崇（きくたに たかし）は、1980年2月24日生まれ、奈良県出身の元ラグビー選手であり、現在はラグビー指導者として活動しています。

プロフィール

身長187cm、体重100kgの恵まれた体格を持ち、ポジションはナンバーエイト(No8)、フランカー(FL)、ロック（LO）と、フォワードの複数のポジションをこなすユーティリティプレーヤーでした。日本代表キャップは68を数え、そのうち35回はキャプテンとしてチームを牽引しました。特に、2011年のワールドカップ（ニュージーランド大会）では、全試合でキャプテンを務め、試合後のインタビューには常に英語で対応していました。トップリーグでは通算156試合に出場し、その実績とリーダーシップから、チームメイトからは「Kiku」の愛称で親しまれていました。現在は、株式会社Bring Up Athletic Societyの代表取締役として、次世代の育成に力を注いでいます。

選手としての経歴

御所工業高校、大阪体育大学を経て、2002年にトヨタ自動車ヴェルブリッツに加入。2005年には、ワールドカップセブンズのメンバーに選出され、同年11月のスペイン戦で7人制ラグビーの日本代表として初キャップを獲得しました。2008年11月22日には、日本代表として初出場ながらキャプテンを任され、そのリーダーシップを発揮しました。2011年のワールドカップでは、全試合でキャプテンを務め、チームを牽引。2012年にはトップリーグ通算100試合出場を達成し、2017年には150試合出場を達成するなど、長年にわたりトップレベルで活躍しました。また、インターナショナルマッチでは、フォワード選手として世界で2番目に多くトライを記録したという実績も持っています。2013年には、イングランドの強豪クラブ、サラセンズに加入し、海外でのプレー経験を積みました。2014年には南アフリカのシャークスと対戦。同年にはトップリーグのキヤノンイーグルスに所属し、2018年2月に同チームを退団、現役を引退しました。

指導者としてのキャリア

引退後は、福井県の強化コーチとして活動する傍ら、自身が代表取締役を務めるBring Up Athletic Societyのラグビーアカデミーでコーチを務め、後進の育成に尽力しています。また、日本体育大学大学院修士課程を修了し、指導者としての専門性も高めています。2022年には、日本大学ラグビー部のヘッドコーチに1シーズン就任し、大学ラグビー界にも貢献しました。

菊谷崇は、選手としてだけでなく、指導者としてもその卓越した能力を発揮し、日本のラグビー界に多大な貢献をしています。

関連事項

奈良県立御所工業高等学校
大阪体育大学ラグビー部
ラグビー日本代表
7人制ラグビー男子日本代表
トヨタヴェルブリッツ
サラセンズ
横浜キヤノンイーグルス

外部リンク

Bring Up Athletic Society
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