萩原達也

萩原 達也（はぎわら たつや）氏は、1977年3月19日生まれ。
かつてプロ野球セントラル・リーグで審判員として活動した人物です。審判員としての袖番号は17でした。

千葉県出身で、柏陵高校、東京情報大学を経て、プロ野球界での審判員を目指すこととなります。2000年末にセントラル・リーグが行った審判員の公募に応募し、約60名の応募者の中から書類審査と実技試験をクリア。見事合格を果たし、同期の牧田匡平氏とともに新規採用されました。2001年1月には、正式にセントラル・リーグ審判部の一員としてキャリアをスタートさせました。

入局後は、主に二軍の公式戦で経験を積みました。審判としての技能向上を目指し、2003年には同期入局の牧田匡平氏とともに、審判育成で知られるアメリカのハリー・ウェンデルステッド審判学校への留学が計画されていました。しかし、渡米に際し、当時のセントラル・リーグ側の手配に不備があり、必要な就労ビザを取得していなかったことが判明。このため、アメリカへの入国を認められず、現地で入国拒否となり、日本へ強制送還されるという異例の事態に見舞われました。

このビザ問題は後に解決され、2005年には改めて必要な就労ビザを取得。念願だったウェンデルステッド審判学校への留学をようやく実現することができました。アメリカでの研修を経て帰国後、さらに研鑽を重ね、2006年にはプロ野球の一軍公式戦での審判デビューを果たします。

一軍での活動も経験しましたが、その後、プロ野球審判員としてのキャリアは比較的短期間で終わりを迎えます。2008年12月末日をもって、セントラル・リーグ審判員を退職しました。

プロ野球審判員としての在籍期間は約8年間であり、その中には、海外への審判留学を巡る予期せぬビザ問題とそれに伴う強制送還といった特異な経験も含まれています。最終的に一軍の舞台にも立ちましたが、そのキャリアは短い期間で幕を閉じることとなりました。

関連事項として、千葉県出身者、東京情報大学の卒業生、そしてプロ野球審判員の一覧にその名前が挙げられます。

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