葛塚まつり

葛塚まつりについて

葛塚まつりは新潟市北区の豊栄地区で行われる伝統的な祭りで、約260年の歴史を誇ります。この祭りは、地域の文化と伝統を象徴するイベントで、毎年多くの人々に愛されています。1734年に新発田藩領から幕府領に移行した際、庄屋の遠藤七郎左衛門宗寿が開市を幕府に願い、1761年には正式に葛塚市の設置が認められました。これを記念して、祭りは1762年から開催されるようになり、毎年8月7日と8日（旧暦）が祭りの日として定められました。現在ではこの祭りは「民謡流し」や「石動神社秋季祭礼」、さらに「葛塚稲荷神社秋季祭礼」など、様々な行事が連携しながら行われる重要な地域のイベントとなっています。

祭りの行事

葛塚まつりでは多岐にわたるプログラムが用意されており、訪れる人々を楽しませています。主なアクティビティには、灯籠入舞、マーチングバンドの演奏、山車の巡行、神楽舞などがあり、地域の子どもたちや大人たちが一緒に参加し、祭りの雰囲気を盛り上げています。

旧豊栄市の市制施行に伴って、一時期「豊栄まつり」と呼ばれることもありましたが、現在は「葛塚まつり」として再び親しまれています。祭りの中心には、地元神社の神事があり、特に「喧嘩灯籠」と呼ばれる灯籠同士のぶつかり合いが注目を集めます。この行事は地域独特のものであり、勝敗は求めず、拍子木の音で終了する一風変わった形式を持っています。

祭りの日程

葛塚まつりは毎年9月5日から8日の4日間にわたって行われます。具体的には、次のようなスケジュールになっています。

• - 5日夜: 「民謡流し」と「灯籠コンテスト」が行われ、豊栄駅前通りでは地域の民謡が披露されます。
• - 6日昼: 地元の小学生によるマーチングバンドのパレードが盛大に行われます。
• - 6日～7日: 「葛塚石動神社秋季祭礼」の期間中、石動神社に関連する行事が行われ、氏子たちが燈籠を持って神社へお宮参りをします。
• - 7日～8日: 「葛塚稲荷神社秋季祭礼」が開催され、こちらでも小学生によるパレードや燈籠の練り歩きが行われます。

喧嘩灯籠とその影響

喧嘩灯籠は近年まで毎年行われており、その見どころでもありましたが、2016年には負傷者が出たことを受けて中止されることとなりました。2017年には安全対策を講じた上で復活する予定で、地域の人々はその再開を待ち望んでいます。

祭りは地域のコミュニティを象徴する機会であり、地元の文化を次世代に継承する重要なイベントとして、多くの人々に親しまれています。参加する全ての人々が、一体感を感じられるような温かい雰囲気を醸し出すこの祭りは、新潟の特色を感じるにはもってこいの場と言えるでしょう。

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