葛谷御霊神社

葛谷御霊神社

葛谷御霊神社（くずがやごりょうじんじゃ）は、東京都新宿区に位置する神社です。この神社は、11世紀中期に源義家が奥州へ出征する際、この地に立ち寄ったことが起源とされています。

由来

源義家に従っていた京都の桂（葛）の里の一族が、この地に留まり定住しました。その際に、故郷の神である八幡神を勧請し、祀ったのが神社の始まりと伝えられています。かつては葛ヶ谷村の鎮守として、地域の人々に深く信仰されてきました。

御備謝祭

毎年1月13日には、当社で「御備謝祭（おびしゃまつり）」が斎行されます。この祭りは、かつては旧暦の12月から1月13日まで行われていましたが、現在は新暦の1月13日のみに簡略化されています。「おびしゃ」とは、的を弓で射て、その年の吉兆を占う神事であり、主に関東地方で広く行われています。新宿区内では、他に中井御霊神社でもこの祭りが執り行われています。

アクセス

• - 電車: 都営地下鉄大江戸線「落合南長崎駅」から徒歩約11分。
• - バス: JR中央線・東京メトロ東西線「中野駅」から関東バス（中12系統など）に乗車し、「哲学堂公園入口」バス停で下車。そこから徒歩。

参考文献

• - 高橋庄助 著『新宿区史跡散歩 (東京史跡ガイド4)』学生社、1992年

関連項目

• - 中井御霊神社

葛谷御霊神社は、地域の人々の信仰を集めるだけでなく、歴史的にも重要な神社です。都心にありながらも、静かで落ち着いた雰囲気があり、訪れる人々に安らぎを与えています。祭りの時期には、多くの人々で賑わい、その伝統が今もなお受け継がれていることを感じさせます。

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