葱白七味飲

葱白七味飲（そうはくしちみいん）について

葱白七味飲は、日本の伝統医学である漢方において用いられる方剤の一つです。この方剤は、特に風邪の初期段階における症状の緩和を目的として処方されます。具体的な症状としては、悪寒、発熱、頭痛などが挙げられます。

概要

葱白七味飲は、通常、水で煎じて服用します。煎じた液を一日三回に分けて、温かい状態で服用することが推奨されています。この服用方法は、体を温め、発汗を促すことで、風邪の原因となる寒気を体外に追い出すことを目的としています。主に、頭痛や発熱といった症状が現れた後、寒気を感じるような場合に用いられます。

出典

葱白七味飲の出典は、中国の医学書である『外台秘要』に遡ります。この書物は、中国の伝統医学の重要な文献であり、多くの漢方方剤のルーツとなっています。

構成生薬

葱白七味飲という名前の通り、7種類の生薬から構成されています。

1. 葱白（そうはく）: ネギの白い部分であり、発汗作用や解熱作用があるとされています。
2. 葛根（かっこん）: マメ科の植物の根であり、解熱作用や鎮痛作用があるとされています。
3. 麻黄（まおう）: 気管支拡張作用や発汗作用があるとされています。（含有量に注意が必要）
4. 乾姜（かんきょう）: ショウガを乾燥させたものであり、体を温める作用や消化を助ける作用があるとされています。
5. 香薷（こうじゅ）: シソ科の植物であり、発汗作用や利尿作用があるとされています。
6. 桔梗（ききょう）: キキョウの根であり、鎮咳去痰作用があるとされています。
7. 薄荷（はっか）: 解熱、鎮痛作用があるとされています。

これらの生薬が組み合わさることで、体を温め、発汗を促し、風邪の初期症状を緩和する効果が期待できます。

服用に関する注意

葱白七味飲は、医療機関で処方される医薬品です。自己判断での服用は避け、必ず医師や薬剤師に相談してください。特に、麻黄が含まれているため、高血圧や心臓病などの持病がある方は注意が必要です。また、他の薬との飲み合わせについても、医師や薬剤師に確認することが重要です。

まとめ

葱白七味飲は、風邪の初期症状である悪寒や発熱、頭痛などを緩和するために用いられる漢方方剤です。適切な服用方法を守り、症状の改善に役立ててください。しかし、症状が改善しない場合や悪化する場合は、速やかに医療機関を受診してください。



免責事項:* この記事は情報提供のみを目的としており、医学的なアドバイスを提供するものではありません。具体的な症状や治療に関しては、必ず医師または資格のある医療専門家にご相談ください。

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