蒲郡市民病院

蒲郡市民病院：地域医療を支える市立病院

蒲郡市民病院は、愛知県蒲郡市にある市立の病院です。長い歴史と地域住民への貢献を背景に、急性期医療から慢性期医療まで、幅広く医療サービスを提供しています。

歴史と発展

1945年、西尾宝飯五ヶ町村国保組合によって「宝飯診療所」として設立されました。その後、「宝飯国民病院」を経て、1960年には八百富町に移転し「公立蒲郡病院」に改称、さらに1963年には「蒲郡市民病院」となりました。幾度かの増改築を経て、1997年には現在の平田町向田へ移転。最新の医療設備と快適な環境を備えた新病院として生まれ変わりました。旧病院の跡地は現在、商業施設となっています。

移転後は、病床数の見直しや医療設備の更新、電子カルテの導入など、時代の変化に対応した改革を積極的に進めてきました。医師不足などの課題にも取り組み、地域医療の安定と質の向上に努めています。

充実した医療体制と地域連携

蒲郡市民病院は、東三河地域における二次救急医療の中核を担う重要な役割を担っています。常勤医師52名体制（2019年4月1日現在）で、多様な診療科による専門的な医療を提供しています。

2015年には、自治体病院として全国で初めて「特定認定再生医療等委員会」に認定されました。再生医療分野における先進的な取り組みにも注力し、高度な医療技術の導入にも積極的に取り組んでいます。

さらに、2018年には名古屋市立大学病院と連携を強化し、院内に「名古屋市立大学病院地域連携研究センター蒲郡分室」を設置しました。名市大病院からの医師の赴任により、専門性の高い医療提供体制の構築を進めています。

地域包括ケア病棟の開設など、在宅医療との連携強化にも力を入れています。地域住民の健康増進と生活の質の向上に貢献するため、様々な取り組みを行っています。

快適な病院環境と地域交流

病院内には、患者さんや来院者のための快適な空間も整備されています。1階にはホスピタルモールがあり、定期的な院内コンサートなども開催され、地域住民との交流の場となっています。広々とした駐車場や駐輪場も完備されています。

リハビリ庭園などの緑豊かな空間も設けられ、癒やしと安らぎを提供しています。

アクセス

蒲郡市民病院へのアクセスは良好です。JR東海道本線・名鉄蒲郡線蒲郡駅から名鉄バス、またはJR三河三谷駅から蒲郡市コミュニティバス「とがみくるりんバス」を利用できます。国道247号（中央バイパス）沿いに位置し、車での来院も便利です。

まとめ

蒲郡市民病院は、地域住民にとって身近で信頼できる医療機関として、これからも地域医療の発展に貢献していくでしょう。高度な医療技術と充実した設備、そして温かい医療を提供し続けることで、地域社会に貢献していくことを目指しています。

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