蒼星杯

蒼星杯（そうせいはい）

蒼星杯は、かつて存在した女子プロレス団体、JWP女子プロレスによって開催されていた新人王決定リーグ戦です。その別名として「ブルースターカップ」とも呼ばれました。この大会は、主にキャリアが2年未満の新人選手を対象としており、特に多数の新人選手がデビューした年度に限定して開催される傾向にありました。

歴史

蒼星杯の歴史は1993年に幕を開けました。この年に第1回大会が開催されています。初期にあたる第1回、そして第2回大会は、出場選手による総当たりのリーグ戦形式が採用されました。しかし、1998年に開催された第3回大会では、当初予定されていた出場者のうち1名が大会前に団体を退団したため、残った3名による巴戦形式へと急遽変更されることとなりました。この第3回大会以降、JWPにおいては新人選手が多数デビューし、蒼星杯を開催できる状況が長期間にわたり訪れませんでした。実に13年もの中断期間を経て、2010年から2011年にかけて多くの新人選手が相次いでデビューした状況を受け、2011年に大会の再開が決定されました。

2011年の再開大会は、従来のJWP所属選手に加え、団体が推薦する形で他団体所属の若手選手もエントリーリストに加わり、より広がりを見せました。大会は同年9月23日に新宿FACE大会で開幕し、出場選手によるリーグ戦方式で予選が行われました。そして、優勝者を決定する決勝戦は、同年12月23日にプロレスの聖地とも呼ばれる後楽園ホール大会という、新人選手にとって非常に大きな舞台で行われました。

優勝者には、その栄誉を称える記念品として小さめの優勝トロフィーが贈られます。また、優勝トロフィーのプレゼンターは、慣例として前年度の優勝者が務めることになっていました。

2011年大会形式

2011年に開催された再開大会では、以下の形式で進行されました。

予選リーグ戦：
各試合は15分1本勝負。
出場選手全員による総当たり戦を実施。
勝ち点制が採用され、あらゆる勝ち（フォール、ギブアップ、KO、リングアウトなど）は2点、引き分けは1点、負けは0点が付与されました。
決勝戦：
予選リーグの勝ち点上位2名の選手が決勝戦に進出。
* 決勝戦は無制限1本勝負で行われ、優勝者が決定されました。

関連事項

女子プロレス界における新人王決定戦としては、全日本女子プロレスで行われていた「新人王決定トーナメント」が知られています。蒼星杯と同様に新人選手の育成・登竜門としての性格を持っていましたが、蒼星杯がリーグ戦形式を基本としていたのに対し、全日本女子プロレスの大会は名前の通りトーナメント方式で行われていました。団体や時代によって、新人育成の方式に違いが見られます。

蒼星杯は、JWP女子プロレスの歴史において、未来を担う新人選手が経験を積み、その実力を示すための重要な機会として位置づけられていました。中断期間や参加形式の変化はありましたが、若手選手の登竜門としての役割を果たした大会と言えます。

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