蓮田岩槻バイパス

蓮田岩槻バイパス

蓮田岩槻バイパスは、埼玉県蓮田市閏戸からさいたま市岩槻区加倉を結ぶ、国道122号のバイパス道路です。慢性的な交通渋滞の緩和、沿線住民の生活環境改善、東北自動車道へのアクセス向上を目的として建設されました。

概要

起点: 蓮田市閏戸
終点: さいたま市岩槻区加倉
全長: 9.1km
車線数: 全線片側2車線（一部区間は暫定1車線）

1968年に事業化、1969年に着工し、2006年6月11日に全線開通しました。ただし、一部未整備区間がありましたが、2024年9月30日に完成しています。

経路

バイパスは、蓮田市閏戸から南下し、埼玉県道3号さいたま栗橋線と交差、JR宇都宮線をトンネルでくぐります。その後、東北自動車道と並行し、東武アーバンパークラインを跨いで、さいたま春日部線（旧国道16号）に接続します。

特徴的な構造: 埼玉県道さいたま栗橋線、東武アーバンパークラインとの交差は高架橋、JR宇都宮線との交差はトンネル。

建設の背景と目的

バイパス建設前は、旧道が蓮田駅付近の市街地を通過しており、JR宇都宮線との平面交差も存在したため、慢性的な渋滞が発生していました。また、岩槻区内の旧道は歩道のない狭い道路で、生活道路としての機能が損なわれていました。

バイパスの建設により、これらの問題が解消され、以下の効果が期待されました。

交通渋滞の緩和: 蓮田駅周辺、岩槻市街地の交通渋滞を緩和。
生活環境の改善: 沿線住民の生活道路としての安全性を向上。
アクセス向上: 東北自動車道岩槻ICへのアクセスを向上。
交通量の削減：埼玉県道さいたま春日部線の交通量を削減

開通までの道のり

1972年以降、段階的に開通が進められました。

1972年: 平林寺橋 - 加倉（北）間が開通（東北道の工事側道を転用）。
1976年: 馬込橋 - 平林寺橋間が開通（東北道の東側側道）。
1982年: 東（二） - 馬込橋間が開通。
1989年: 閏戸（南） - 関山（北）間が開通。
2006年: 関山（北）- 東（二）間が開通し、全線開通。
2024年: 平林寺橋以南の未完成区間が完成。

課題と対策

バイパス開通後も、交通量の増加に伴い、一部区間で渋滞が発生していました。

特に、平林寺橋以南の区間では、片側1車線だったことが渋滞の要因となっていました。2024年9月30日に平林寺橋以南の区間が完成したことにより、交通渋滞の緩和が期待されています。

今後の計画

2024年9月30日に上り線が開通しましたが、引き続き2車線化の工事が行われ、2025年3月に完全片側2車線での供用開始が予定されています。これにより、更なる交通円滑化が期待されます。

関連情報

国道122号

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