薗田峻輔

薗田 峻輔（そのだ しゅんすけ）

1989年9月26日、東京都に生まれたプロゴルファー。幼い頃からゴルフの才能を示し、ジュニア時代から頭角を現した。

幼少期からジュニア時代

シングルハンディキャップを持つ父の手ほどきで、3歳からゴルフを始めた。当初はプラスチック製のクラブだったが、小学生になると父のクラブを与えられ、身体に合わないながらも工夫して練習に励んだ。10歳からは、近所に開設されたジャック・ニクラウスゴルフセンターで、レッスンプロのトッド・ベイカーから本格的な指導を受けたことが、後の成長の礎となる。

中学1年の冬に家族で訪れたオーストラリア・ゴールドコーストでの経験が転機となり、ゴルフに最適な環境での技術向上を志す。家族の支援を受け、中学2年から2年間単身でゴールドコーストへゴルフ留学。渡豪当初は英語に苦労したが、語学学校で集中的に学ぶことで克服した。留学中、中学3年の夏に一時帰国して出場した全国中学校ゴルフ選手権夏季大会で優勝を果たし、その実力が証明された。帰国後、杉並学院高等学校のゴルフ部監督との出会いを経て、日本でのゴルフキャリアを本格化させる。

杉並学院高校では、2年後輩に後に日本ゴルフ界を牽引する存在となる石川遼が入学。二人は2007年の全国高校選手権などでチームを組み、共に戦った。ジュニア時代には数々のトーナメントで優勝を飾り、「KING」という愛称で呼ばれるほどの圧倒的な強さを誇っていた。石川遼は、薗田を慕って杉並学院への進学を決めたとも言われている。石川からはメディアの前でも敬意を込めて「薗田君」と呼ばれ、二人の先輩後輩関係は広く知られることとなった。

大学時代とプロ転向

高校卒業後、明治大学政治経済学部に進学。大学ゴルフ部でも1年次から活躍を見せたが、早期のプロ入りを決断。大学2年次の2010年にクォリファイングトーナメント（QT）に合格しプロへ転向した。プロ入りに際しては、ブリヂストンスポーツとライセンス契約を締結している。

プロキャリア

プロ転向後、ルーキーイヤーとなった2010年シーズンは鮮烈な活躍を見せた。プロ参戦5戦目のミズノオープンで早くもツアー初優勝を飾り、同年7月には海外メジャーである全英オープンへの出場も果たした。この年の活躍が認められ、賞金ランキングでは10位に入り、最優秀新人賞を受賞した。

2011年シーズンには、デンマークの金融機関を母体とするサクソバンクFX証券とスポンサー契約を結び、以後、プレー中に同社のロゴ入りシャツを着用するようになった。2014年にはナイキゴルフとも複数年の総合契約を締結するなど、国内外の企業からの支援を受けた。

主なエピソード

初めてメディアの大きな注目を集めたのは、石川遼がプロツアーで初優勝を飾った翌月に関東アマチュア選手権で優勝した際。同じ高校の先輩としてテレビニュースで紹介された。この大会は石川が出場したこともあり、アマチュア選手権としては異例の1万人を超える入場者数を記録。この時、石川がメディアの前で先輩である薗田を「薗田君」と呼んだことが話題となり、二人の関係性と共に薗田の知名度も向上した。

2010年のフジサンケイクラシック最終日では、トーナメントリーダーとして最終18番ホールを迎える。好調なプレーで優勝に迫るも、18番でグリーンをオーバーしたボールは深いラフへ。最初のアプローチはグリーンに乗らず、ラフからの難しい2打目のアプローチはピンに寄る「旗包み」となりボギーでホールアウト。直後、最終ホールをバーディとした石川遼とプレーオフにもつれ込んだ。4ホールに及ぶプレーオフは互いにバーディパット、パーパットを外し合う緊迫した展開となり、テレビ中継は時間切れとなる中で石川の優勝が決まった。この死闘は、二人のライバル関係を象徴する一戦としてファンの記憶に残っている。

プライベート

2018年12月には、元アルペンスキー日本代表の清澤恵美子氏との結婚が明らかになった。

プロ優勝

日本ツアー：2勝

アマチュア時代の主な優勝

全国中学校ゴルフ選手権（2004年、2005年）
JJGAポロジュニアゴルフ選手権
日神カップ（2006年）
フジサンケイジュニア
AJGA Tee Up
関東ジュニア（2006年）
日韓対抗中学・高校生ゴルフ選手権高校男子の部（2007年）
関東アマチュア選手権（2007年）

もう一度検索