薩摩川内市コミュニティバス

薩摩川内市コミュニティバス

薩摩川内市コミュニティバスは、鹿児島県薩摩川内市における地域住民の移動手段として重要な役割を担っています。市内各地を結ぶ路線バスに加え、予約制のデマンド交通や観光バスなど、多様なニーズに対応した運行が行われています。

運行概要

薩摩川内市コミュニティバスは、主に以下の4つのカテゴリに分類されます。

くるくるバス: 市内中心部を巡回する6つの路線（市街地循環線、南部循環線、湯田・西方循環線、城上・吉川循環線、高江・土川線）の総称です。
市内横断シャトルバス: 東郷・祁答院コースと樋脇・入来コースの2路線があり、市内を横断的に結びます。
デマンド交通: 事前予約制の乗合タクシーで、東郷地域、祁答院地域、樋脇地域でそれぞれ運行されています。
その他: 市内定期観光バス「ゆるっとバス旅」、川内港シャトルバス、串木野新港線があります。

歴史

薩摩川内市のコミュニティバスは、2000年の旧川内市街地循環バス「くるくるバス」運行開始を皮切りに、周辺町村でもコミュニティバスが運行を開始しました。2004年の市町村合併に伴い、各町村のコミュニティバスは薩摩川内市コミュニティバスとして統合されました。

その後も、路線網の拡充やデマンド交通の導入、観光バスの運行開始など、地域のニーズに合わせてサービスの拡充が図られてきました。特に、デマンド交通は、過疎化が進む地域において、住民の移動手段を確保する上で重要な役割を果たしています。

各路線の詳細

くるくるバス

「くるくるバス」は、以下の6路線で構成され、市内中心部を網羅しています。

市街地循環線: 川内駅を中心に、市内中心部を循環します。東回りと西回りの2ルートがあります。
南部循環線: 青山・勝目コースと天辰・永利コースの2コースがあり、川内駅南部を循環します。
湯田・西方循環線: 川内駅と湯田・西方地区を結びます。
城上・吉川循環線: 川内駅と城上・吉川地区を結びます。
高江・土川線: 川内駅と高江・土川地区を結びます。

これらの路線は、南国交通と鹿児島交通が運行しており、運賃は一律150円です。

市内横断シャトルバス

市内横断シャトルバスは、以下の2路線で市内を横断的に結びます。

東郷・祁答院コース: 川内駅と東郷・祁答院地区を結びます。
樋脇・入来コース: 川内駅と樋脇・入来地区を結びます。

これらの路線は、南国交通と鹿児島交通が運行しており、運賃は一律150円です。

デマンド交通

デマンド交通は、事前予約制の乗合タクシーで、以下の3地域で運行されています。

東郷地域デマンド交通「ゆったり号」: 藤川・鳥丸コース、南瀬・山田コース、斧渕循環コースの3コースがあります。
祁答院地域デマンド交通「けどういん号」: 上手・黒木コースと藺牟田コースの2コースがあります。
樋脇地域デマンド交通「ゆうゆう号」: 北部エリアコースと南部エリアコースの2コースがあります。

これらのデマンド交通は、各地域のタクシー会社が運行しており、運賃は一律150円です。

その他の路線

市内定期観光バス「ゆるっとバス旅」: ボンネットバスで運行される観光バスで、土曜日、日曜日、祝日に運行されています。半日コースと1日コースがあり、それぞれ異なる観光スポットを巡ります。料金は半日コースが500円、1日コースが750円です。
川内港シャトルバス: 川内駅と川内港ターミナルを結びます。国道3号ルートと県道京泊大小路線ルートの2ルートがあり、運賃は一律150円です。
串木野新港線: 川内駅と串木野新港を結びます。甑島航路送迎専用であり、いちき串木野市内での乗降はできません。運賃は一律150円です。

過去の運行路線

過去には、以下の路線が運行されていました。

東郷ゆったりバス: 2012年12月31日に運行終了。現在はデマンド交通「ゆったり号」として運行。
祁答院バス: 2015年6月30日に運行終了。現在はデマンド交通「けどういん号」として運行。
樋脇ゆうゆうバス: 2019年1月31日に運行終了。現在はデマンド交通「ゆうゆう号」として運行。

まとめ

薩摩川内市コミュニティバスは、市内各地を結ぶ多様な路線とサービスを提供しています。地域住民の日常生活を支えるだけでなく、観光客にとっても便利な移動手段となっています。今後も、地域の実情に合わせた持続可能な公共交通網の構築が期待されます。

詳細な路線図や時刻表については、薩摩川内市の公式サイトをご確認ください。

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