藤井淳 (ラグビー選手)

藤井 淳

藤井 淳（ふじい じゅん）は、1982年8月10日に愛知県で生まれた日本の元ラグビー選手です。主にスクラムハーフ（SH）のポジションで活躍し、その身長は170cm、体重は77kgでした。選手時代には「ジュン」や「J」といったニックネームで親しまれました。

幼少期から学生時代

藤井がラグビーと出会ったのは早く、わずか3歳の時でした。幼い頃から楕円球に触れ、競技への道を歩み始めます。高校は地元の強豪である西陵商業高校（現在の名古屋市立西陵高等学校）に進学し、そこで選手としてさらに成長を遂げました。高校卒業後の2001年には、伝統ある明治大学へと進学し、同大学のラグビー部の一員として大学ラグビー界で経験を積みました。

東芝ブレイブルーパスでのキャリア

明治大学を卒業した2005年、藤井はトップリーグに所属する強豪、東芝府中ブレイブルーパス（現在の東芝ブレイブルーパス東京）に加入しました。プロ選手としてのキャリアをスタートさせた彼は、チームの中で着実に実力をつけていきます。公式戦でのデビューは、加入から1年後の2006年12月15日に行われたトップリーグ第2節の神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦でした。この試合に途中から出場し、トップリーグでの第一歩を記しました。以降、彼は東芝の主要選手の一人として、長年にわたりチームの勝利に貢献しました。東芝での選手生活は2018年度シーズンをもって終了することが発表され、多くのファンに惜しまれつつ現役生活に区切りをつけました。

日本代表としての活動

クラブでの活躍が認められ、藤井は日本代表にも選出されました。初めて日の丸を背負って国際試合のピッチに立ったのは、2012年4月28日に行われたアジア5カ国対抗のカザフスタン代表戦です。この試合で日本代表として初キャップを獲得しました。その後も数試合に出場し、通算で6キャップを獲得しています。日本代表のスクラムハーフとして、チームに貢献する経験を積みました。

引退後の歩み

現役引退後も、藤井はラグビー界との繋がりを保ち続けています。そして2023年7月18日、かつて所属した東芝ブレイブルーパスの運営法人である東芝ブレイブルーパス東京は、彼がチームの採用担当に就任したことを発表しました。長年の経験とラグビー界での人脈を活かし、選手としてだけでなく組織を支える立場で、再びラグビーの世界に関わっています。

藤井淳のキャリアは、幼少期から始まり、大学、トップリーグ、そして日本代表へと繋がる、まさにラグビー一筋の道でした。引退後もその情熱は変わらず、新しい立場でチームを支え続けています。

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