藤原正典

藤原正典のプロフィールと経歴

藤原正典（ふじはら まさのり）は1988年1月14日に岐阜県揖斐郡揖斐川町に生まれた元プロ野球選手であり、現在は野球指導者として活動しています。彼は養基小学校から野球を始め、中学では「西濃ボーイズ」に所属し、高校時代には県岐阜商業高等学校でプレーしました。高校時代の成績としては、2年生の夏に全国大会に出場するも登板機会はなく、3年生の夏には県大会で敗退しました。

その後、立命館大学に進学した藤原は、投手としての成績を残し続け、リーグ戦通算32試合で16勝4敗、防御率1.48という成績を収めました。特に3年生の秋には、6勝を挙げる活躍を見せ、最優秀選手、最優秀投手、ベストナインに選ばれるなどの輝かしい実績があります。大学時代には明治神宮大会でも好成績を収め、2009年のドラフトで阪神タイガースから2位指名を受けてプロ入りしました。

阪神タイガースでのキャリア

阪神でのデビューは2010年で、初の一軍登板は6月29日の対中日戦でした。その後、7月20日には対広島戦で一軍初勝利を獲得し、シーズン通算で24試合に登板。2011年も主にワンポイントリリーフとして19試合に登板しました。特に2012年には一般女性と結婚したことを発表し、注目を集めましたが、そのシーズンは精彩を欠いた成績に終わりました。

2013年には開幕一軍入りを果たしますが、以降は一軍と二軍を行き来する不安定なシーズンが続き、最終的には2014年には一軍登板が無いという珍しい年も経験しました。プロとしての成績は、8年間で主にリリーフ投手として29試合に出場し、初勝利を含めた記録を残しました。

現役引退とその後

2015年シーズンが終わった後、藤原は現役を引退する意向を表明しました。引退理由は、従来の支配下選手契約が解除され、育成選手契約への移行を希望しなかったためです。この決断をした後は、日本学生野球連盟の資格を回復し、学生野球の指導に携わることを決意しました。

2016年からは京都市内の医療法人で事務職員として働きながら、スポーツジムで野球塾を開講。自身の経験を生かし、小・中学生、高校生を対象に基礎技術やトレーニングを指導しました。また、阪神球団発行のプログラムでもコラムを連載し、球団時代のチームメイトや関係者について紹介するなど、幅広く活動しました。

2022年からは、関西独立リーグの堺シュライクスで投手コーチとしての役割を果たし、2023年シーズンまでこの役職を務めた後、契約満了による退任が発表されました。

投手としての特徴

藤原の投球スタイルは、出所を隠すフォームから149km/hのストレートを投げることが特徴です。スライダーやフォークボールも持ち味としており、ポジションと役割に応じた柔軟な投球が可能でした。

このように藤原正典は、選手として、そして指導者として、独自のキャリアを築いてきました。今後の活躍も期待されます。

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