藤原肇 (評論家)

藤原肇

藤原肇（ふじわら はじめ、1938年 - ）は、石油開発コンサルタントおよび評論家として活動した人物です。

略歴

藤原肇は東京市神田区に生まれ、埼玉大学を卒業後、フランスのグルノーブル大学に進学し、構造地質学を専攻。理学部博士課程を修了し、理学博士号を取得しました。その後、アフリカ、中東、ヨーロッパ、北米など世界各地で多国籍石油会社の開発担当ジェオロジストとして活躍しました。アメリカ合衆国のカンザス州とテキサス州では石油開発会社を経営し、ペパーダイン大学総長顧問を経て、名誉総長顧問を務めました。

著書

藤原肇は、石油問題や日本の未来に関する多くの著書を執筆しました。初期の著作では、石油危機が日本に与える影響について警鐘を鳴らし、資源エネルギー問題の重要性を訴えました。また、経済や社会、文化など、多岐にわたるテーマに取り組み、独自の視点から日本の現状と未来について考察を深めました。

主な著書リスト

『石油危機と日本の運命 地球史的・人類史的展望』(1973年)
『石油飢餓 続・石油危機と日本の運命』(1974年)
『日本丸は沈没する あるオイルマンの告発』(1977年)
『日本不沈の条件 21世紀への活路』(1979年)
『悪魔の戦略 ニッポンは裸の王様だ』(1980年)
『虚妄からの脱出 経済大国の没落と日本文化』(1980年)
『日本脱藩のすすめ』(1980年)
『山岳誌』(1981年)
『石油と金の魔術 藤原肇の幻の対談』(1982年)
『無謀な挑戦 ドームゲート事件と日本の運命』(1984年)
『アメリカから日本の本を読む』(1988年)
『インテリジェンス戦争の時代 情報革命への挑戦』(1991年)
『「脱藩型」ニッポン人の時代 地球発想のアプローチ』(1991年)
『湾岸危機・世界はどう動くか フセイン、ブッシュの対決』(1991年)
『平成幕末のダイアグノシス メタ凶慌からの出発』(1993年)
『日本が本当に危ない 米国から観た経済大国・日本の幻影』(1994年)
『経世済民の新時代 21世紀を開く経済革命』(1996年)
『朝日と読売の火ダルマ時代 大ジャーナリズムを蝕むデカダンス』(1997年)
『オリンピアン幻想 地上楽園とオリンピックの裏舞台』(1997年)
『理は利よりも強し 経済破綻の本質と再生への処方箋』(1999年)
『夜明け前の朝日 マスコミの堕落とジャーナリズム精神の現在』(2001年)
『賢者のネジ(螺旋) 21世紀を動かす「最終戦略論」』(2004年)
『小泉純一郎と日本の病理 改革者か独裁者か』(2005年)
『賢く生きる 藤原肇対談集』(2006年)
『さらば、暴政 自民党政権-負の系譜』(2009年)
『生命知の殿堂 ガイアドクターのメタ診断 現代医学と日本政治の病理を抉る!』(2011年)
『皇室の秘密を食い荒らしたゾンビ政体』(2020年)
『日本に巣食う疫病神たちの正体』(2021年)

共著

藤原肇は単著以外にも、さまざまな分野の専門家との共著を多数発表しています。これらの共著では、国際関係、経済、文化、教育など、幅広いテーマについて議論を交わし、多角的な視点を提供しました。

『中国人・ロシア人・アメリカ人とつきあう法』(1979年)
『情報戦争 国家・企業生き残りの条件』(1980年)
『日本が斬られる』(1981年)
『脱ニッポン型思考のすすめ』(1982年)
『日本人論の陥し穴』(1982年)
『教育の原点を考える どこが狂っているのか』(1983年)
『マクロメガ経済学の構造 エネルギー史観による経済予測と洞察』(1985年)
『日本の危険 日米対決の深層』(1986年)
『間脳幻想 人類の新時代をひらくキー・ワード』(1988年)
『宇宙波動と超意識 宇宙と生命の神秘を探る』(1990年)
『身体と宇宙 共鳴する生命と風水のコスモロジー』(1992年)
『宇宙巡礼 メタサイエンスの最先端』(1994年)
『想念力の驚異 21世紀を動かす』(1996年)
『教科書では学べない超経済学 波動理論で新世紀の扉を開く』(1997年)
* 『ジャパン・レボリューション 「日本再生」への処方箋』(2003年)


藤原肇は、石油開発の専門家としての知識と、幅広い分野への深い造詣を活かし、評論家として社会に多角的な視点を提供し続けた人物として評価されています。

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