藤原鶴声

藤原鶴声（ふじわら かくせい） - 特殊メイクアップアーティスト

藤原鶴声は、特殊メイクアップアーティストとして日本で多岐にわたって活動するプロフェッショナルです。彼は京都府に生まれ、独自のスタイルで多数の映画やテレビ作品に特異なメイクや造型を提供しています。彼の名は、特殊メイクの世界で広く知られており、ニックネームとして「日本の一人KNB」や「特殊メイク番長」などがついています。

経歴

藤原は平安高校を卒業し、後輩には同じく特殊メイクアップアーティストの辻一弘がいます。彼は幼い頃から特殊造形に惹かれ、特にゴジラ映画のメイキング本を通じてその魅力を感じ取り、独学で特殊メイクを学び始めました。その後、自主映画制作を行いながら、江川悦子が主宰する「（株）メイクアップディメンションズ」に参加し、1999年に独立して独自の造型工房「ダミーヘッド」を設立しました。現在では株式会社ダミーヘッドデザインズの代表取締役として、数多くの作品に関与しています。

特殊メイクに対する彼の情熱は、代表的な作品である「ゴジラ」にも影響を与えており、1999年から始まったミレニアムシリーズにて、特に『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』以外の5本に造型助手として参加しています。

近年の作品

藤原の手掛けた作品は多岐にわたりますが、その中には以下のような映画やテレビ番組があります。映画では『クロスファイア』や『スパイ・ゾルゲ』、また『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』や『座頭市』など、特殊メイクが評価されています。他にも『ULTRAMAN』や『寄生獣』といった作品では、特殊メイクや特殊造形の統括を担当しています。

テレビ番組にも積極的に携わってきた藤原は、『Dr.コトー診療所』や『NHK紅白歌合戦』の野猿で特殊メイクを手掛けたり、『TVチャンピオン 特殊メイク王選手権』に出演しています。また、『ケータイ捜査官7』や『MM9-MONSTER MAGNITUDE-』でもその技術を発揮しています。

私生活

藤原は焼肉やステーキを好み、また飲酒量も多いとされます。興味深いことに、彼は『とんねるずのオールナイトニッポン』にて「ビリー藤原」としても知られており、映画『いぬやしき』では師匠である木梨憲武に全編特殊メイクを施し、特に印象的な師弟競演を果たしました。

まとめ

藤原鶴声は、その独自の技術と情熱で日本の特殊メイク業界に多大な影響を与えてきました。彼の作品は、映画やテレビの世界において欠かせないものとなっています。これからも、その造型アートを通じて新たな表現を追求し続けることでしょう。

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