藤女子中学校・高等学校

藤女子中学校・高等学校の概要

藤女子中学校・高等学校は、北海道札幌市北区に位置する私立の中高一貫校です。この学校は、カトリック系のミッションスクールとして、学校法人藤学園によって運営されています。完全中高一貫の体制を整えており、これまで高等学校からの生徒募集は行われていませんでしたが、2025年度より高校「3ヵ年コース」が設置されることが決まり、高校からの入学も受け付ける予定です。

学校の歴史

この学校の起源は、1925年に設立された「札幌藤高等女学校」に遡ります。この設立は、ドイツニーダーザクセン州トゥイネに本部を持つ聖ゲオルギオのフランシスコ修道会からの影響が大きく、当時のカトリック札幌教区長だったヴェンセスラウス・キノルド司教の招きによって実現しました。1948年には学制改革が行われ、現在の名称に改称されました。

教育目標と特色

藤女子中学校・高等学校は、キリスト教系の大学への進学が推奨されており、姉妹校である藤女子大学へは毎年多くの生徒が進学しています。特に、入学する生徒の約40～50％が進学を果たし、豊かな学びの場を提供しています。学校の教育目標は、思いやりや温かい心を育むこと、自主的に行動し自分の責任を持つ力を養い、自分自身の能力を最大限に活かす力を育成することです。また、国際的な視野を深めることにも力を入れています。

制服とその特徴

生徒たちの制服は、濃紺のセーラー服が基本で、夏には白いセーラー服に切り替わります。制服には校訓である「謙遜・忠実・潔白」を象徴する三本の線が施され、藤の花をモチーフにしたシンボルマークが刺繍されています。制服は、時代の変化に応じて変更されており、2012年には新たなデザインが導入され、夏の制服が白いセーラー服に変更されました。

部活動の充実

藤女子中学校・高等学校では、運動系と文化系の部活動が豊富に用意されており、学生たちは多様な活動に参加しています。運動系では、新体操やテニス、バスケットボールなどを行い、文化系では合唱やオーケストラ、美術、茶道などの幅広い活動が展開されています。また、軽音同好会や宗教倫理研究会など、多様な同好会活動も魅力の一つです。

著名な卒業生

本校の卒業生には多くの著名な人物がいます。アナウンサーや音楽家、芸術家、政治家など、さまざまな分野で活躍する卒業生たちがいます。また、藤女子大学の学長を務めた永田淑子氏や、シンガーソングライターの大黒摩季氏など、多くの人材を輩出しています。

系列校とキャンパス

さらに、藤女子中学校・高等学校の系列校には藤女子大学や各地の藤幼稚園があり、教育の一貫性が保たれています。そのため、教育環境や支援体制が整っており、生徒たちにとって学びやすい環境が提供されています。

藤女子中学校・高等学校は、その特性や歴史を踏まえた教育を通じて、未来の社会で活躍できる女性を育成することを目指しています。生徒たちが豊かな人間性を培い、それぞれの特性を活かして成長する姿が期待される学校です。

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