藤嶋健人

藤嶋健人選手のプロフィールと経歴

藤嶋健人（ふじしま けんと）は、1998年5月8日生まれで愛知県豊橋市出身のプロ野球選手です。投手として右投げ右打ちのスタイルを持ち、中日ドラゴンズに所属しています。彼の成績や特長を掘り下げていきましょう。

プロ入り前の経歴

藤嶋選手は小学2年生から軟式野球を始め、栄ドリームズでプレーを重ねました。中学生時代には、東三河ボーイズで硬式野球に転向し、野茂ジュニア・オールジャパンに選出されるなど、早くから才能を発揮しました。名古屋市の東邦高校では、1年生の夏に全国高校野球選手権大会に出場し、初登板初勝利を記録。この活躍から「バンビ2世」と呼ばれることになります。2年生では東海大会を制し、3年生では主将として選抜大会に出場しますが、2回戦で敗退。しかし、全国選手権愛知大会では高い成績を残し、プロ入りの期待が高まりました。

中日ドラゴンズ入団

藤嶋選手は高校で49本塁打を打った経験から、野手としての指名も視野に入れていましたが、投手としての道を選びました。2016年のNPBドラフトでは地元の中日ドラゴンズから5巡目指名を受け、契約金3000万円と年俸540万円で入団。背番号54を背負って新たなスタートを切りました。

プロでの成績と成長

初年度（2017年）は、ウエスタン・リーグで5試合に出場しましたが、結果は振るわず。しかし、2018年シーズンに入ると、活躍が見え始めます。4月28日、横浜DeNA戦で一軍デビューを飾ると、6月17日には西武ライオンズ戦で初勝利を挙げます。この年の成績は19試合登板で3勝1敗、防御率3.66と成長を示しました。

2019年には、右手の血行障害を抱えつつも、シーズンを通して安定したプレイを維持。2020年からは投手としての経験を積み重ね、2021年には自己最多の48試合に登板し、1勝、5ホールド、防御率1.59を記録しました。2022年にはさらに活躍し、年間50試合登板を達成するなど、リーグ内での信頼性を高めています。

2023年のシーズン展望

2023年は春季オープン戦で怪我を負い、開幕遅れましたが、4月には一軍に合流。5月には地元豊橋の試合に出場し、急成長が期待されています。同年の9月には、負傷した抑え投手の代役として緊急登板し、セーブを記録するなど、チームへの貢献が見込まれています。最終的には、56試合に登板し、1勝1敗4セーブ、防御率1.07の成績を残しました。

投手としてのスタイルと特徴

藤嶋選手の投球フォームは、上原浩治選手を参考にした小さなテイクバックが特徴で、球の出所が見えづらくなっています。また、スプリット、ナックルカーブ、スライダー、カットボールなどの多彩な変化球を操るセンスも持ち合わせています。

プライベートと人間性

高校時代には、メディアからは「バンビ2世」と呼ばれましたが、同級生からは「アンパンマン」や「ふじっしー」とも愛称で親しまれました。独特のキャラクターと情熱的なピッチングスタイルでファンとの距離も近く、人気を集めています。2020年には一般女性と結婚し、2022年には第一子が誕生しています。

藤嶋健人選手は、今後のさらなる活躍が期待される若い投手であり、将来の中日ドラゴンズを支える存在として注目され続けています。

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