藤木正幸

藤木正幸：御船町の町長、そしてその波乱に満ちた人生

藤木正幸氏は、熊本県御船町で生まれ育った政治家です。1965年10月8日生まれ。現在、御船町長として2期目を務めています。彼の経歴は、地元への深い愛情と、困難に立ち向かう粘り強さを物語るものです。

実家と生い立ち

藤木氏の家は代々続く葬祭業「藤木屋」を営んでおり、彼は5代目として家業を継ぐべく育ちました。御船町立御船小学校、御船町立御船中学校、熊本県立御船高等学校を卒業後、第一経済大学（現・日本経済大学）経済学部経営学科に進学。学生時代は野球に打ち込みました。

大学卒業後、福岡市内の結婚式場に就職。しかし、勤務開始から2年ほどで、地元御船町が豪雨災害に見舞われ、実家の結婚式場が水没する事態に見舞われます。この出来事をきっかけに、藤木氏は地元に帰郷し、「藤木屋」の専務取締役として25年間従事しました。

町政の混乱と町長選挙への決意

2007年、御船町長選挙で山本孝二氏がバイオマスタウン構想を掲げ初当選しました。しかし、その後、町のバイオマス事業をめぐり大きな問題が発生します。事業会社「御船竹資源開発」による約20億円の事業計画は頓挫し、町は3億円を支出するも、事業は中止。住民監査請求を受け、町監査委員は町長の責任を認め、約3億円の支払いを勧告しましたが、山本町長はこれを拒否しました。最終的に熊本地裁は、山本氏に約1億円の支払いを命じる判決を下しました。

町政が混乱する中、地域住民から町長選挙への出馬を強く求められた藤木氏は、2015年4月に行われた町長選挙に立候補。現職の山本孝二氏との一騎打ちを制し、初当選を果たしました。

町長としての活動と2期目の当選

2015年4月27日、藤木氏は御船町長に就任しました。町政の立て直しに尽力し、住民からの信頼を厚く集めました。そして、2019年の町長選挙でも、再び山本氏を破り、2期目の当選を果たしました。

藤木正幸氏のこれまでの歩みは、家業の継承、地元への貢献、そして困難な状況からの町政の立て直しと、多くの試練と成功を経験してきたことを示しています。彼のリーダーシップと地域への深い理解は、御船町の未来にとって大きな力となるでしょう。現在も、御船町の発展のため尽力している彼の今後の活躍に期待がかかります。

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