藤本裕貴

藤本 裕貴（ふじもと ひろき）

藤本 裕貴（ふじもと ひろき）は、1987年に大阪府岸和田市で生まれた日本の映像作家、映画監督です。特に心霊ドキュメンタリーの分野で知られる「ほんとにあった! 呪いのビデオ」シリーズに深く関わり、多岐にわたる役割を歴任しています。

映像制作キャリア

藤本氏の映像制作におけるキャリアは、監督補佐である助監督としての活動から始まりました。2011年には短編作品「適切な距離」に助監督として参加し、制作現場での基礎を培います。その後、ドキュメンタリーホラーの分野へと活動の幅を広げ、「ほんとうにあった怖い話」シリーズなどに関わるようになります。

2014年には、「ほんとうにあった怖い話 第二十九夜」において、助監督と編集に加え、自身も出演するという異色の形で作品に関わりました。同年には続く「第三十夜」でも制作と編集を担当するなど、初期から制作の中核部分に携わっています。

「ほんとにあった! 呪いのビデオ」シリーズでの活動

藤本氏のキャリアにおいて、最も特筆すべきは、長寿心霊ドキュメンタリーシリーズ「ほんとにあった! 呪いのビデオ」（通称：ほん呪）への継続的な関与です。シリーズの様々な側面で貢献しており、その役割は多岐にわたります。

初期の段階では、主に技術的なパートでシリーズを支えました。2015年にリリースされた第62巻から第64巻にかけては、作品の顔とも言えるタイトル映像の制作を担当しています。その後も、2018年に発売されたベスト盤「ほんとにあった! 呪いのビデオ BEST 10」ではタイトル演出を手がけるなど、シリーズのスタイル形成に寄与しました。

映像の最終的な形を決定づける編集作業にも深く関わっています。2018年から2019年にかけてリリースされた第77巻から第80巻では編集を担当し、収集された映像素材を構成する重要な役割を担いました。

さらに、シリーズの根幹部分である演出面でも貢献しています。2019年から2021年、そして2023年にかけてリリースされた第80巻から第89巻、第92巻から第94巻、そして第100巻といった多くの作品で演出協力としてクレジットされており、シリーズ独特の雰囲気づくりや物語の運び方に深く関わっていたことがうかがえます。

そして、2022年からは、満を持してシリーズのメイン演出・構成として采配を振るうことになります。第95巻から第99巻、そして第101巻以降の作品で演出と構成を担当し、シリーズの新たな方向性を模索し、作品世界の構築に中心的な立場で関わっています。

その他の監督・参加作品

「ほん呪」シリーズ以外にも、藤本氏は様々な作品に携わっています。2015年には「娘さんを僕にください」という作品で監督を務め、自身の作家性を発揮しました。また、2019年の作品「アスリート〜俺が彼に溺れた日々〜」では編集を担当するなど、ジャンルを問わず映像制作の現場で活躍しています。

まとめ

藤本裕貴氏は、助監督からキャリアをスタートさせ、編集、制作、演出協力、そして監督・演出・構成へとその役割を発展させてきた映像作家です。特に「ほんとにあった! 呪いのビデオ」シリーズにおける長年の多角的な関わりは、彼のキャリアにおける重要な柱となっています。大阪府岸和田市出身の映像クリエイターとして、今後のさらなる活躍が期待されます。

外部リンク

藤本裕貴 - KINENOTE
Hiroki Fujimoto - IMDb（英語）

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