藤村博之

藤村 博之 (ふじむら ひろゆき)

藤村博之氏は、1956年11月29日に広島県で生まれた日本の経営学者であり、労働政策研究・研修機構の理事長を務めています。彼は1995年に京都大学で経済学の博士号を取得し、以降は人的資源管理や労使関係に関する研究に注力しています。

学歴とキャリアの歩み

藤村氏は、広島学院高等学校を1975年に卒業後、名古屋大学の経済学部に進学し、1979年に卒業しました。1982年には同大学院の経済学研究科修士課程を修了しました。その後、1984年には博士課程を中退し、同年から京都大学経済研究所に助手として勤務しました。後に滋賀大学や法政大学で助教授、教授としてのキャリアを積み、2004年以降は法政大学の経営大学院の教授として活動しています。

行政府での役割としては、2007年からは厚生労働省の中央最低賃金審議会の公益委員を務め、その後2019年に会長に就任し、現在もその職を担っています。2023年4月からは労働政策研究・研修機構の理事長に就任し、労働政策に関する研究と実践に貢献しています。

研究テーマと目標

藤村氏が現在取り組んでいる研究テーマは以下の4つです。
1. 大学と企業の連携による若年層の育成
2. 日本企業における管理職育成のあり方
3. 高齢者雇用の実態と課題
4. 労働組合の役割強化

1980年代から1990年代にかけて、旧ユーゴスラビアやドイツへの留学経験が彼の「労働者の経営参加」に関する研究の礎となり、2000年代以降は主に管理職育成に焦点を当てた研究が進められています。

著書と著作活動

藤村氏は多岐にわたる著書を執筆しています。単著には、1990年に发布された『海外進出企業の労使紛争における日本の産別労働組織の役割』や、1994年の『ユーゴ労働者自主管理の挑戦と崩壊』などがあります。また、共編著として『現代の人材形成:能力開発をさぐる』や『新しい人事労務管理』などもあり、これらは人事管理や労使関係に関する知見を広める一助となっています。さらに、翻訳書では、クロアチアの詩集『この苦難のときに: クロアチア平和祈念詩集』を手がけています。

最後に

藤村博之氏は、学界及び実務の両面で重要な役割を果たし続けており、経営や労働政策に関する深い知見を持っています。彼の研究成果は、日本の労働市場や企業環境において、より良い労働環境の提供や人材育成の促進に寄与しています。

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