藤田洋平 (俳優)

藤田 洋平（ふじた ようへい）は、1986年8月19日生まれ、三重県出身の俳優、スタントマン、そしてスーツアクターです。身長187センチメートルという恵まれた体格を持ち、日本の著名なアクションチームであるジャパンアクションエンタープライズ（JAE）に、第43期生として所属しています。

藤田氏は特にスーパー戦隊シリーズにおける巨大ロボットのアクターとして知られています。JAEに入所した当初からロボット役を志望しており、長年にわたりこの分野で活躍された日下秀昭氏に師事しました。そのキャリアは、2016年放送の『動物戦隊ジュウオウジャー』で後発の巨大ロボットを担当することから本格的に始まりました。師である日下氏の勇退後、2019年の『騎士竜戦隊リュウソウジャー』では、シリーズの顔ともいえる1号ロボット「キシリュウオー」のスーツアクターを務め、以降、『魔進戦隊キラメイジャー』のキラメイジン、『機界戦隊ゼンカイジャー』のゼンカイオー ジュラガオーン、ゼンリョクゼンカイオー、『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』のドンオニタイジン、トラドラオニタイジン、ゴールドンオニタイジン、『王様戦隊キングオージャー』のキングオージャー、『爆上戦隊ブンブンジャー』のブンドリオ・ブンデラス（ブンブンジャーロボ）など、名だたる巨大1号ロボットを継続して担当しています。その長身は、特撮監督の佛田洋氏からも、大柄なロボットのプロポーションをより格好良く見せると評価されており、ロボット役を積極的に引き受ける若手として貴重な存在と評されています。

巨大ロボット役のイメージが強い藤田氏ですが、ヒーローや怪人役も数多く経験しています。特に、『宇宙戦隊キュウレンジャー』では、物語の終盤で登場する主要ヒーロー「ホウオウソルジャー」のスーツアクターを務め、自身にとって初のレギュラーヒーローを担当しました。また、仮面ライダーシリーズでも様々な役柄を演じており、『仮面ライダードライブ』では敵組織の幹部「ハートロイミュード」のスーツアクターを担当し、強敵としての存在感を示しました。他にも、『仮面ライダーウィザード』以降の多くの仮面ライダーシリーズや、スーパー戦隊シリーズでは様々な怪人、時には人間役（『ドンブラザーズ』の刑事役、『ガッチャード』のミイラ人形人間態役など）も演じています。

彼の活躍はテレビシリーズに留まらず、劇場版、オリジナルビデオ（Vシネクストなど）、ネットムービー、さらにはヒーローショーやイベントなど、多岐にわたります。スーツアクターとして、キャラクターに命を吹き込む高い身体能力と表現力は、多くの特撮作品にとって欠かせない存在となっています。

以下に主な出演作品の一部を挙げます。

特撮テレビドラマ
『仮面ライダーシリーズ』（『ドライブ』ハートロイミュード、『ガッチャード』ミイラ人形人間態ほか）
『スーパー戦隊シリーズ』（『ジュウオウジャー』トウサイジュウオー、ドデカイオー、ジニス、『キュウレンジャー』ホウオウソルジャー、リュウテイオーほか多数のロボット、怪人、ヒーロー、人間役）
『トクサツガガガ』トライガー
映画
『スーパーヒーロー大戦シリーズ』
『仮面ライダーシリーズ劇場版』（ハートロイミュード、アクションクルーほか）
『スーパー戦隊シリーズ劇場版』（ジュウオウサーカス、コンドルワイルド、ホウオウソルジャー、リュウテイオー、キシリュウジン、キシリュウオーファイブナイツ、オラディン、純烈王、ブンブンジャーロボほか多数のロボット、怪人、ヒーロー）
『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』
『スーパー戦闘 純烈ジャー 追い焚き☆御免』
オリジナルビデオ
『ドライブサーガ 仮面ライダーマッハ/仮面ライダーハート』仮面ライダーハート
『帰ってきた動物戦隊ジュウオウジャー お命頂戴!地球王者決定戦』リリアン
その他、仮面ライダーシリーズ、スーパー戦隊シリーズの多数のVシネクスト・OVに出演。
ネットムービー
『仮面ライダーアマゾンズ』
『警察戦隊パトレンジャー Feat. 快盗戦隊ルパンレンジャー 〜もう一人のパトレン2号〜』
『仮面ライダージオウ スピンオフ PART2『RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』』
『ツーカイザー×ゴーカイジャー 〜ジューンブライドはたぬき味〜』
『仮面ライダーアウトサイダーズ』
* 『暴太郎戦隊ドンブラザーズVS暴太郎戦隊ドンブリーズ』

藤田洋平氏は、その卓越したアクションスキルと、特に巨大キャラクターを演じる上での存在感により、日本の特撮アクション界において重要な役割を果たし続けています。

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