蝶々P

蝶々P：VOCALOIDからシンガーソングライターへ―多様な才能と軌跡

日本の音楽シーンで活躍する蝶々Pは、VOCALOIDを用いた楽曲制作で人気を博し、シンガーソングライターとしても活動するマルチな才能の持ち主です。本名は非公開で、長野県出身、血液型はB型。幼少期から培ってきた音楽性と、デジタル音楽技術を駆使した独自の表現方法は、多くのリスナーを魅了し続けています。

ピアノとDTM、そしてVOCALOIDとの出会い

幼稚園から中学生時代までピアノを習い、高校時代には軽音楽部でバンド活動に励み、作曲にも挑戦しました。バンド仲間の影響でDTMを始めるようになり、同時期にVOCALOIDの存在を知ります。当初は器楽曲ばかりを作っていましたが、歌のある楽曲制作への憧れと、当時流行していた初音ミクを用いた楽曲に触発され、2008年6月よりニコニコ動画で初音ミク楽曲を発表するようになりました。

「え？あぁ、そう。」の大ヒットとメジャーデビュー

2010年3月、ニコニコ動画で発表した楽曲「え？あぁ、そう。」は、瞬く間に大きな人気を集め、100万回を超える再生数を記録しました。多くの歌い手によるカバーも制作され、シングルとして発売されるほど社会現象を巻き起こしました。この成功を受け、2011年11月にはEXIT TUNESよりメジャーデビューアルバム『Glorious World』をリリース。VOCALOIDを用いた楽曲制作で確固たる地位を築きました。

シンガーソングライター「一之瀬ユウ」としての活動

蝶々Pは、VOCALOIDを使用しない際には「papiyon（パピヨン）」名義、シンガーソングライターとしては「一之瀬ユウ」名義を使用しています。2017年1月には、シンガーソングライターとしてユニバーサルミュージックより6曲入りのミニアルバム『Allone』をリリース。これにより、自身の歌声を全面に出した作品を発表するようになりました。これまでにも自身の歌声を収録した楽曲はありましたが、全曲本人歌唱の作品は『Allone』が初めてとなります。

多彩な楽曲提供とコラボレーション

蝶々Pは、数々のコンピレーションアルバムやアーティスト作品に楽曲提供や参加を行っています。代表曲「え？あぁ、そう。」は、様々なアーティストによってカバーされ、その人気を改めて証明しています。EXIT TUNESのボカロコンピシリーズへの楽曲提供や、ゲーム『初音ミク -Project DIVA-』シリーズへの楽曲提供なども行い、その活動は多岐に渡ります。さらに、アニメのエンディングテーマの作詞・作曲・編曲も手掛けるなど、その才能はジャンルを超えて高く評価されています。近年では『プロジェクトセカイ カラフルステージ！ feat. 初音ミク』への楽曲提供も行っており、幅広い世代に楽曲が親しまれています。

まとめ

蝶々Pは、VOCALOIDを用いた楽曲制作からシンガーソングライターとしての活動まで、その活動は多岐に渡り、常に音楽シーンを牽引する存在です。ピアノ演奏をベースとしたロック調の楽曲から、繊細な歌声で聴く者を魅了するバラードまで、その音楽性は幅広く、多くのファンを惹きつけています。これからも、彼の創造性あふれる音楽活動に目が離せません。

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