行け行けバンバン恐竜天国

『行け行けバンバン恐竜天国』（原題：The Pebbles and Bamm-Bamm Show）は、1971年から1972年にかけてアメリカ合衆国のCBSで放送されたテレビアニメーション作品です。日本でも1975年にNETテレビ（現・テレビ朝日）で放送され、多くの視聴者に親しまれました。

この作品は、大ヒットアニメ『原始家族フリントストーン』のスピンオフとして制作されました。主人公は、フリントストーン家の子供であるぺブルスとバンバン。2人の成長物語が、コミカルでダイナミックな冒険を通して描かれています。原始時代を舞台に、個性豊かなキャラクターたちが織りなす、笑いと感動のストーリーが展開します。全18話で構成されており、平日夕方の子供向け番組枠で放送されました。

登場キャラクターは、ぺブルスとバンバンの他に、ぺブルスのガールフレンドであるペニー、ウィギーとシンディといった友人たち、そして彼らの冒険に彩りを添える様々なキャラクターが登場します。それぞれのキャラクターには魅力的な個性があり、視聴者の心を掴みました。例えば、バンバンの友人のファビアンや、謎めいたムーンロックなどは、ストーリーにスパイスを加える存在として活躍しました。

声優陣も豪華な顔ぶれが揃っており、アメリカ版では、ぺブルス役をサリー・ストラザース、バンバン役をジェイ・ノースが務めています。その他のキャラクターも、当時活躍していた実力派声優陣が担当しました。日本版では、主題歌の歌唱にも人気歌手や声優が参加、子供たちの心を掴む、魅力的な楽曲が番組を盛り上げました。

主題歌は、日本版で作詞を島村葉二、作曲を橋場清が担当し、小鳩くるみと古今亭志ん駒が歌い上げました。挿入歌「行ってみようよみんな」も、島村葉二の作詞、橋場清の作曲で、ジャンクとぶたの木が歌っています。これらの楽曲は、番組全体の雰囲気を明るく楽しいものにし、視聴者の記憶に深く刻まれました。

『行け行けバンバン恐竜天国』は、単なるスピンオフ作品にとどまらず、独自の面白さと魅力を持つアニメーションとして高く評価されています。原始時代のユーモラスな描写や、子供たちの友情や成長といった普遍的なテーマは、世代を超えて多くの視聴者を魅了し続けています。現在でも、この作品を懐かしむファンは多く、インターネット上では、当時の放送に関する情報や、キャラクターへの熱い想いが共有されています。 この作品は、アニメ史における貴重な作品の一つとして、その地位を確固たるものとしています。

もう一度検索