行木俊

行木俊の野球人生

行木俊（なみき しゅん）は2001年1月8日、千葉県山武市で生まれたプロ野球選手で、主に投手として活躍しています。彼の野球人生は、早い段階から始まりました。小学1年生で兄の影響を受け、松尾町少年野球クラブに入団し、野球をスタート。小学校高学年では捕手としてプレーしましたが、中学校では主に内野手として活躍しました。

高校時代の苦難と成長

横芝敬愛高等学校に進学後、最初は遊撃手としてプレーしていましたが、2年目から投手に転向。3年生になると本格的に投手として取り組むが、肩の故障が彼を悩ませることとなります。特にベストシーズンである夏の大会では、限界を迎えてしまい、結局エースとして臨むも力を発揮できず、早期敗退を経験しました。

四国リーグへの挑戦

高校卒業後、彼は独立リーグの徳島インディゴソックスに入団し、プロの道を歩むことを決意。初年度は肩の故障が癒えず、公式戦には出場できなかったものの、2020年にはようやく投球が可能になり、9月にはリーグ初勝利を挙げました。肩の状態が改善する中、彼の球速は140km/hから150km/hへと向上し、自身の成長を実感しました。その後、広島東洋カープと千葉ロッテマリーンズの2球団から調査書を受け、2020年のNPBドラフトで広島から5位指名を受けます。

広島での試練

広島に入団した2021年、彼は体力強化を重点におきながらキャンプを過ごしますが、再び肩を怪我し、公式戦には1試合の登板にとどまります。結局、1年目の契約を結ばない通告を受けた後、育成選手として再契約を果たします。2022年も苦戦が続きましたが、公式戦に出場することで焦りを抱えながらも真剣に取り組む姿勢を貫きました。

競技生活の転機

2023年、彼は医療を受けることで肩の痛みが和らぎ、ウエスタン・リーグ公式戦での登板を果たすことができました。しかし、再び契約を結ばれない通告を受け、その後、NPB復帰を目指してトライアウトに参加。実戦形式での登板では好成績を残し、台湾プロ野球にも挑戦しましたが、希望の結果には至りませんでした。

北九州での新たな挑戦

2024年に入ると、九州アジアリーグの北九州下関フェニックスと契約。かつてのチームメイトからの紹介もあり、悩んでいた彼は新しい環境で新たな挑戦を決意しました。シーズンでは31試合に出場し、リーグの最優秀中継ぎ投手として評価されるなど、彼の野球人生は多くの苦労とともに新たな希望を迎えることになりました。

選手としての特徴

行木選手はその長身と長い手足が特徴であり、特に腕の振りが素晴らしいと評価されています。最速は153km/hに達する直球と、スライダーを自信のある球種としており、目標とする選手には森下暢仁選手を挙げています。また、野球に対する情熱を持ち続け、同じドラフトで指名された戸田選手との対戦を楽しみにしています。

行木俊選手のキャリアは、苦難を乗り越えつつも日々成長を続ける姿勢が印象的です。彼の今後の更なる活躍に期待が寄せられています。

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