衛生司令部管区

衛生司令部管区について

衛生司令部管区（えいせいしれいぶかんく）は、ドイツ連邦軍の救護活動を担当する重要な部隊であり、軍の救護指揮司令部の下で編成されています。これは師団級のコマンドであり、ドイツ国内の様々な地域に展開しながら、緊急時の救護業務を支えています。衛生司令部管区は4つの管区に分かれ、それぞれが特定の地域を担当し、必要な医療支援を提供しています。

歴史的背景

衛生司令部管区は2001年の10月1日に設立されました。この設立は、ドイツ連邦軍の衛生制度の改革の一環として行われ、各軍が持っていた衛生機関の大部分が閉鎖され、新たに救護業務軍の支配下で再編成されました。この改革によって、国内外で任務に従事する軍人たちに対して、効率的で効果的な衛生環境を提供することが可能となりました。

各衛生司令部管区の構成

衛生司令部管区は以下の4つに分かれています。各管区は、管轄の連邦州や病院、専門医療センター、衛生センターを持っています。

第1衛生司令部管区（北）

• - 管轄連邦州: シュレースヴィヒ＝ホルシュタイン、ニーダーザクセン、メクレンブルク＝フォアポンメルン、ブレーメン、ハンブルク
• - 司令部: キール
• - 主な施設: ハンブルク連邦軍病院、ヴェスターシュテーデ連邦軍病院、第11野戦病院連隊、専門医療センター（6カ所）、衛生センター（24カ所）

第2衛生司令部管区（西）

• - 管轄連邦州: ノルトライン＝ヴェストファーレン、ラインラント＝プファルツ、ヘッセン、ザールラント
• - 司令部: ディーツ
• - 主な施設: コブレンツ連邦軍病院、第21野戦病院連隊、第22衛生連隊、専門医療センター（5カ所）、衛生センター（16カ所）

第3衛生司令部管区（東）

• - 管轄連邦州: テューリンゲン、ザクセン、ザクセン＝アンハルト、ブランデンブルク、ベルリン
• - 司令部: ヴァイセンフェルス
• - 主な施設: ベルリン連邦軍病院、第31野戦病院連隊、第32衛生連隊、専門医療センター（2カ所）、衛生センター（11カ所）

第4衛生司令部管区（南）

• - 管轄連邦州: バイエルン、バーデン＝ヴュルテンベルク
• - 司令部: ボーゲン
• - 主な施設: ウルム連邦軍病院、第41野戦病院連隊、第42山岳衛生連隊、専門医療センター（5カ所）、衛生センター（21カ所）

即応部隊救護業務集団

即応部隊救護業務集団「オストフリースラント」は、未曽有の事態において即座に対応できる能力を備えています。その司令部はレーアに設置され、迅速に動員されることが可能です。

まとめ

衛生司令部管区は、ドイツ連邦軍の重要な側面を支える役割を果たしており、各地で展開する軍人に対し、必要不可欠な衛生支援を提供しています。将兵が任務を遂行する上で、その重要性は一層増しています。

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