衛藤晃平

衛藤晃平：バスケットボール指導者の軌跡

衛藤晃平（えとう こうへい、1982年12月27日 - ）は、大阪府出身のバスケットボール指導者です。彼はbjリーグの富山グラウジーズ、Wリーグの新潟アルビレックスBBラビッツ、そしてBリーグのバンビシャス奈良と香川ファイブアローズでヘッドコーチを歴任しました。2022年6月からはアースフレンズ東京Zのゼネラルマネージャー（GM）に就任し、同年11月からはヘッドコーチ代行も務めています。

指導者としての出発

衛藤は住吉高校から金沢大学、金沢大学院へと進み、そこで指導者としての道を志しました。2006年には金沢大学のヘッドコーチに就任し、2008年3月までその職を務めました。この間、石川県学生選抜や北信越学生選抜のコーチも兼任し、幅広い指導経験を積みました。

2008年4月から12月までは浜松大学のアシスタントコーチとして活動し、その後、2009年1月から3月にかけては、アメリカの独立リーグであるPBLのマンチェスター・ミルラッツでアシスタントコーチを務め、海外での指導経験も積みました。

bjリーグでの挑戦

帰国後、衛藤は金沢大学のヘッドコーチに復帰すると同時に、bjリーグに新規参入した富山グラウジーズのアシスタントコーチに就任しました。ヘッドコーチのチャールズ・ジョンソンを補佐する役割を担い、チームの立ち上げに貢献しました。2010-11シーズンには、ジョンソンに代わってヘッドコーチに昇格し、2010年10月23日の浜松・東三河フェニックス戦では、前シーズン優勝チームである浜松を66-55で破るという快挙を達成しました。しかし、チームはその後成績が低迷し、2011年1月末の時点で8勝18敗と最下位に沈んだため、2月2日に衛藤は解任されました。

Wリーグ、そしてBリーグへ

富山退団後、衛藤は2011-12シーズンから2シーズン、Wリーグの新潟アルビレックスBBラビッツでアシスタントコーチを務めました。2013年には荒順一ヘッドコーチの退任を受け、ヘッドコーチに昇任しました。WJBL 2013-14シーズンは11勝22敗で12チーム中8位、WJBL 2014-15シーズンは、当時6連覇中だったJX-ENEOSサンフラワーズに善戦する場面もありましたが、最終的には5勝25敗で9位に終わり、2014-15シーズン終了後に契約満了で退任しました。

2015年6月には、bjリーグのバンビシャス奈良のヘッドコーチに就任しました。衛藤が就任する前のbjリーグ 2014-15シーズン、奈良は12勝40敗で最下位でしたが、就任1期目のbjリーグ 2015-16シーズンには17勝35敗で12チーム中9位となりました。Bリーグが発足した2016-17シーズンは、レギュラーシーズン60試合中24勝36敗の成績を挙げ、チーム創設以降最高勝率となる.400を記録しました。シーズン終了後の2017年5月、奈良は衛藤との契約を更新せず、衛藤は退任しました。

2017年7月12日、B2の香川ファイブアローズのヘッドコーチに就任。

香川での出来事とその後

2019年8月8日、Bリーグは香川ファイブアローズ所属選手に対する暴力行為や暴言があったとして、衛藤に1年間の公式試合に関わる全職務の停止を科したと発表しました。これに伴い、衛藤の不適切な行為を止められなかった代表取締役社長と取締役兼エグゼクティブコーチにけん責及び制裁金の処分が、ファイブアローズには制裁金の処分が下されました。衛藤は香川のヘッドコーチを退任しました。

東京Zでの新たな挑戦

2022年6月、アースフレンズ東京Zに新たにGM職が設置され、衛藤が就任しました。同年11月、ヘッドコーチを務めていた橋爪純の契約解除に伴い、衛藤がヘッドコーチ代行に就任しました。2023-24シーズンはGM職を廣瀬幹に譲り、ヘッドコーチに専念することとなりました。

衛藤晃平は、そのキャリアを通じて様々なチームを率い、数々の経験を積んできました。その指導手腕と、チームを立て直す手腕に、今後も注目が集まります。

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