被災地からの声

被災地からの声

『被災地からの声』は、NHKが東日本大震災以降、被災地の現状と復興への道のりを伝えるために制作している地域情報番組です。2011年3月20日にNHK仙台放送局で放送が開始され、現在は『被災地からの声 つぎの一歩』と名称を変え、被災地の現状と未来への希望を伝えています。

番組の概要

この番組は、東日本大震災の被災者（岩手県・宮城県・福島県）へのインタビューを中心に構成されています。番組スタッフが実際に被災地を訪れ、被災者の方々が抱える想いをスケッチブックに書き、それを読み上げるというシンプルな形式は、番組開始当初から変わっていません。この形式は、被災者の生の声を直接届けることを重視している表れです。NHK仙台放送局アナウンサーの津田喜章氏自身も石巻市出身の被災者であり、ディレクターとして自ら被災地へ赴き、インタビューを行っています。

当初は東北地方向けの放送でしたが、2011年3月21日には『被災者 いま訴えたいこと』として全国放送されました。その後は東北地方のみの放送に戻り、放送時間の変更を繰り返しながらも継続されています。また、不定期に全国放送も実施され、より多くの人々に被災地の現状を伝えています。2021年3月3日からは、NHKプラスの「ご当地プラス」でネット配信も開始されました（配信期間に制限あり）。

放送時間

放送時間は時期によって異なり、当初は不定時の帯番組として放送されていましたが、その後、日曜日や木曜日、土曜日など、様々な時間帯で放送されています。時間変更の詳細は以下の通りです。

2011年3月20日 - 2011年5月7日：不定（30分の帯番組）
2011年5月15日 - 2012年3月25日：日曜日 8:00 - 8:25
2012年4月5日 - 2017年3月23日：木曜日 12:20 - 12:45
2017年4月16日 - 2018年3月18日：日曜日 13:05 - 13:28
2018年4月7日 - 2020年3月28日：土曜日 9:30 - 9:54
2020年4月4日 - 現在：土曜日 10:05 - 10:29

各地域での取り組み

東日本大震災以外にも、各地の災害における被災者の声を伝える取り組みが行われています。

熊本地震 被災地からの声: 熊本地震の被災者の声を届ける番組で、スケッチブックを使ったインタビュー形式は同様です。2018年度は隔月第1土曜日に放送されていましたが、現在は不定期放送となっています。
被災地の声: 令和6年能登半島地震の被災者の声を伝える番組で、『能登半島地震関連ニュース・NHKライフライン情報石川』や『かがのとイブニング』内で放送されています。

関連情報

『被災地からの声』は、震災の記憶を風化させず、被災地の復興を支援するために重要な役割を果たしています。番組を通して、被災者の声に耳を傾け、私たちにできることを考え、行動することが大切です。

被災地からの声 つぎの一歩 - NHK仙台放送局（番組公式サイト）
知っトク東北 被災地からの声 - NHK仙台放送局（2020年4月以降の放送内容を掲載）
* 熊本地震 被災地からの声 - NHK熊本放送局

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