裕樹 (声優)

裕樹（ひろき）

裕樹（ひろき）は、1968年3月29日生まれの日本の男性声優、舞台俳優、プロデューサーで、愛知県出身です。現在、ネクシードに所属しており、以前はアスクマネージメントに在籍していました。また、役者としての活動の傍ら、有限会社MEITOの代表取締役としても知られています。

経歴と初期の活動

裕樹は小学校3年生の時、学芸会で主役に選ばれたことがきっかけで人前に立つことの楽しさを知ります。高校では社会人のアングラ劇団「ph-7」に参加し、劇中音楽を作る中で音楽家としての道を志すようになりました。高校卒業後は、さまざまな職を経て資金を貯め、25歳の時には音楽の修行のためロンドンへ渡ります。3年後に帰国し、その後はいくつかの職を経験しましたが、29歳の頃には配管業に転職しました。

2000年には自身の配管設備会社を設立し、自営の道を歩み始める一方で、音楽にも関心を持ち続けていました。1998年にはインディーズでアルバム「マロニー三世」をリリースし、渋谷クラブクアトロでのイベントも開催。しかし、音楽活動がなかなか芽が出ないことから、41歳を機に役者としての活動に本腰を入れる決意をします。

声優としてのキャリア

裕樹はテレビ朝日アスクの声優特別クラスで演技を学んだ後、配管会社の社長業を調整しながら、劇団のオーディションを受けるなどして徐々に舞台の出演が増えていきました。特に2017年には、つかこうへい原作の舞台「かけおち'83」で佐藤みゆきとダブル主演を果たし、プロデューサーとしても挑戦しました。声優としても、彼の声は映画やアニメでの吹き替えやナレーションに多く使われており、その役柄の幅は広いです。

主な作品

裕樹が出演した主なテレビアニメには、2021年の「迷宮ブラックカンパニー」、同年の「遊☆戯☆王SEVENS」、2022年の「チェンソーマン」、2023年の「とんでもスキルで異世界放浪メシ」などがあります。また、2024年には「ダンジョン飯」に登場予定です。

吹き替え作品では『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』や『ガルヴェストン』など、多くの映画でキャラクターの声を担当しています。また、テレビドラマや映画でも幅広い役柄を演じており、さまざまなフィールドで活躍しています。

プロデューサーとしての仕事

裕樹は映画のプロデュースも手掛けており、「全力家族」や「美女捨山」、「光と血」などの作品に携わっています。特に「全力家族」では音楽プロデュースを行い、映画の音楽面でも重要な役割を果たしています。

舞台活動と多様な表現

舞台でも活躍し、伊藤えん魔プロデュースや弾丸MAMAERの作品に出演。特に、「モテハン・オンライン」や「かけおち」などの作品での役柄が注目されています。

このように、裕樹は声優、舞台俳優、プロデューサーと多岐にわたる活動を通じて、独自の表現を追求し続け、今後の活躍にも期待が寄せられています。

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