裸足でバラを踏め

裸足でバラを踏め

『裸足でバラを踏め』は、上田倫子による日本の少女漫画作品で、『マーガレット』（集英社）にて2007年から連載されました。コミックスはマーガレットコミックスより全9巻で刊行されており、通称「はだバラ」として親しまれています。

あらすじ

物語の舞台は1892年（明治25年）の横浜。主人公の少女・純は、ボロ長屋で身寄りのない子供たちを育てながら、懸命に日々を送っていました。しかし、兄・英輔のギャンブル癖が原因で、家計は常に苦しい状況。病気の義妹の薬代にも困り果てていた時、親切な青年が現れ、純は彼に淡い憧れを抱きます。そんな中、英輔が莫大な借金を抱えていることが発覚し、純はついに自分の身を売る覚悟を決めます。その時、彼女の前に現れたのは一人の青年でした。「金のために愛を捨てられるか？」青年との契約結婚生活が始まることになります。

主要な登場人物

北村 純（きたむら すみ）
本作の主人公。明るく働き者で、家族思いの少女。兄の借金と、養育している孤児たちのために、芦田蒼一郎と結婚します。義妹の薬代を援助してくれた伊集院望に憧れを抱きますが、恋愛感情はありません。のちに、幼い頃に誘拐された伊集院望の実妹「伊集院愛子」であることが判明します。バラの咲く場所に捨てられていたことがトラウマで、バラアレルギーを持っています。

芦田 蒼一郎（あしだ そういちろう）
純を買い、妻とした青年。短気で強引な性格ですが、根は優しいツンデレ。純との結婚によって芦田物産の社長の座を手に入れます。過去の火事のトラウマから炎を見るとパニックになることがありますが、純を救うために炎の中に飛び込む勇敢さも持ち合わせています。

伊集院 望（いじゅういん のぞみ）
伊集院財閥の御曹司で、蒼一郎の親友。穏やかで優しい性格ですが、純への愛情が深すぎるあまり、常軌を逸した行動に出ることもあります。純が実の妹である愛子だと判明してからも、その愛情は変わることはありませんでした。

駒井 源五郎（こまい げんごろう）
幼い頃から蒼一郎に仕えている執事。礼儀正しくユーモラスな性格ですが、蒼一郎のためなら手段を選びません。

北村 英輔（きたむら えいすけ）
純の兄。女好きでだらしない性格ですが、どこか憎めない美青年。純を妹として育てましたが、それは彼女が伊集院家の娘であることを知らなかったためです。

九条 夏樹（くじょう なつき）
蒼一郎の従兄弟で、芦田物産の副社長。

伊集院 美卯（いじゅういん みう）
望の妻。望を愛し、理解しようと努めますが、彼の純への気持ちに苦しみます。

木下 桂子（きのした けいこ）
九条の息のかかったメイド。純の過去を調べたり、蒼一郎に近づこうとします。

VOMIC

2008年11月から集英社ヴォイスコミックステーションサイト「VOMIC」で配信されました。

もう一度検索