西宮北道路

西宮北道路：西宮市北部の交通を支える道路

西宮北道路は、兵庫県西宮市越水字社家郷山から同市山口町船坂までを結ぶ、西宮市中心部と北部地域を繋ぐ重要な道路です。全長約7キロメートルに及ぶこの道路は、1991年3月25日に供用開始されました。

船坂峠と盤滝トンネル

西宮北道路は、かつて通行に難があった船坂峠を、盤滝トンネルによって貫通することで実現しました。このトンネルの開通により、西宮市北部へのアクセスが大幅に向上し、地域経済の発展に大きく貢献しました。

南伸区間と交通渋滞対策

開通当初から予想を上回る交通量増加を受け、2004年3月27日には南伸区間が開通しました。この区間は、開通当初からの慢性的な交通渋滞の緩和を目的として建設されました。特に、甲寿橋交差点などのボトルネック解消のために、立体交差化や道路線形改良などの工事が行われました。これにより、交通の流れがスムーズになり、地域の交通事情が改善されました。

無料化と通行料金

西宮北道路は、当初有料道路でしたが、2018年4月1日に無料開放されました。これは、当初計画より前倒しされた措置でした。無料化により、利用者の利便性が向上し、地域住民の生活の質の向上に繋がりました。

有料道路時代には、普通車250円、大型車I 400円、大型車II 900円、軽自動車等200円、軽車両等30円という料金体系でした。回数券も販売されていました。料金所はトンネル北側の山口町船坂側に設置されており、現在は完全に撤去されています。ETCには対応していませんでした。

現在

現在、西宮北道路は無料開放されていますが、自転車と歩行者以外の車両は通行可能です。原付バイクも通行できます。

周辺地域

西宮北道路周辺には、有馬温泉、六甲山、甲山森林公園、北山緑化植物園など、多くの観光地があります。また、兵庫県立西宮甲山高等学校も近隣にあります。これらの観光地や学校へのアクセスが容易になったことも、西宮北道路の整備による大きなメリットと言えるでしょう。

交通との連携

西宮北道路は、公共交通機関とも連携しています。阪急バスは、西宮北道路を経由して北部の山口営業所と南部の西宮北口駅を結ぶ南北連絡バスを運行しています。このバス路線は、2007年に試験運行された後、2009年4月1日から「さくらやまなみバス」として定期運行されています。西宮北道路の無料化に合わせて、一部区間の運賃も値下げされました。

まとめ

西宮北道路は、西宮市の発展に大きく貢献してきた重要な道路です。有料道路時代を経て無料化された現在も、地域の交通を支え、周辺地域の活性化に貢献し続けています。今後も、西宮市の発展において重要な役割を果たしていくことでしょう。

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