西川きよしのおしゃべりあるき目です

番組概要

『西川きよしのおしゃべりあるき目です』は、漫才師・タレントの西川きよしが司会を務めた朝日放送（ABCテレビ）制作の生活情報番組です。2014年 4月1日から2016年 3月30日までの約2年間にわたり、毎週月曜日から水曜日の午前中に放送されました。関西地方の視聴者に向け、街歩きを通じた地域情報の紹介と、便利な商品を取り上げるテレビショッピングを組み合わせた構成が特徴でした。

この番組は、それまで4年間放送されてきた『せのぶら!』の後継番組としてスタートしました。放送開始当初は午前9時55分からの開始でしたが、2014年末からは午前10時53分開始に時間が繰り下げられました。西川きよしにとって、1985年に終了した人気番組『プロポーズ大作戦』以来、実に29年ぶりとなるABCテレビでのレギュラー番組となりました。記念すべき初回ロケは大阪府箕面市で行われ、西川きよしの妻であるヘレンさんも同行するなど、話題を集めました。

番組は2016年 3月30日をもって終了しましたが、その放送枠と役割は、引き続き西川きよしが出演する後継番組『きよし・黒田の今日もへぇーほぉー』へと引き継がれました。

番組内容

番組は大きく分けて二つのパートで構成されていました。

紀行パート（西川きよしのロケ）

番組の前半は、西川きよし自らが関西各地を訪れる街歩きロケでした。訪れた街ならではの情報や魅力を探るため、地元の人々との触れ合いを大切にした聞き込み調査が行われました。

番組開始当初は、ロケ先で出会った人にお茶菓子を振る舞いながら一緒にお茶を飲んだり、近畿2府4県の地名を使ったしりとりで次回のロケ先を決めたりするなど、アットホームでユニークな企画が見られました。その後、番組のスタイルはリニューアルされ、週ごとに特定の調査テーマが設定されるようになります。毛筆で書かれたテーマが巻物で示され、それを西川さんが広げることからロケが始まる演出が取り入れられました。また、訪れた商店や施設などで、西川さんが代表者とじゃんけんに挑戦する企画もスタート。じゃんけんに勝つと、番組視聴者向けの特別なプレゼント（施設の利用特典や商品の割引など）が提供されることになり、応募に必要な「合言葉」は番組のエンディングで発表されました。

ロケパートのナレーションは、前番組『せのぶら!』から引き続き朝日放送アナウンサーの小寺右子さんが担当し、視聴者プレゼントの情報なども伝えていました。しかし、小寺アナウンサーが産前産後休暇に入った2015年夏以降は、先輩アナウンサーの柴田博さんがナレーションを引き継ぎました。柴田アナウンサーは、一部のロケに西川さんと一緒に同行することもあったようです。

なお、2016年1月に西川きよしが前立腺腫瘍の手術のため一時的に芸能活動を休止した際も、番組タイトルは変更せず放送は継続されました。休止期間中は、事前に収録されていたロケ映像が放送されたり、柴田アナウンサーが西川さんの代役としてロケを行うなどの対応が取られました。

ショッピングパート（おしゃべりあるき目ですショッピング）

紀行パートの直後に設けられていたのが、テレビショッピングコーナー「おしゃべりあるき目ですショッピング」です。こちらも『せのぶら!』から引き継がれた形式で、スタジオで収録された内容が放送されました。紹介された商品は、朝日放送が運営する通信販売サイト「ABC かうも。」でも購入可能でした。

このショッピングコーナーには、西川きよし本人は出演せず、島田珠代さんらが進行役を務めました。小寺アナウンサーが担当していた時期もありますが、彼女の産休中は柴田博アナウンサーが島田さんとコンビを組んで進行しました。

再放送と派生番組

本放送だけでなく、関西ローカルで前週分の再放送も実施されていました。また、本番組が放送されない曜日の早朝には、ショッピングコーナーを再編集した『珠代の得々朝市』という独立した番組も放送されました。この『珠代の得々朝市』は、『西川きよしのおしゃべりあるき目です』が終了し、後継番組がスタートした後も、しばらく放送が続けられました。

主な出演者

旅人: 西川きよし
ロケパートナレーター: 柴田博（朝日放送アナウンサー、2015年 8月～）
ショッピングパート進行: 島田珠代、柴田博（2015年 8月～）
ショッピングパートリポーター: 佐々木りつ子、安堂サオリ、久保亜希子、伊藤みく、たなべ勝也（日替わり）
ショッピングパートナレーター: 片山光男
過去の出演者: 小寺右子（朝日放送アナウンサー、2015年7月までロケパートナレーター・ショッピングパート進行を担当）

『西川きよしのおしゃべりあるき目です』は、短い放送期間ながらも、西川きよしによる親しみやすい街歩きと、視聴者にとって身近なショッピング情報を組み合わせることで、平日の午前中に地域に寄り添う番組として親しまれました。

もう一度検索