西村賢

西村 賢（にしむら さとし）

日本の政治家であり、現在、郷里である宮崎県日向市の市政を担う日向市長（1期目）を務めている人物である。それ以前は、長きにわたり宮崎県議会議員として県政に携わり、通算5期にわたる豊富な議会経験を持つ。

若き日々から政治への歩み

1972年（昭和47年）6月18日、自然豊かな宮崎県日向市に生を受ける。地元の教育機関である日向学院中学校・高等学校で学び、その後、四国の香川大学農学部へ進学。さらに大学院農学研究科で修士課程を修了するなど、学術的な研鑽を積んだ。

大学院修了後は、国政の現場に触れる機会を得る。衆議院議員江藤隆美氏の秘書として、国会の活動や政策立案の裏側を学び、政治への道を志す契機とした。

県議会議員としての実績

地元宮崎県に戻り、2003年に県政への挑戦を決意し宮崎県議会議員選挙に立候補したが、この時は惜しくも議席を得ることができなかった。しかし、政治への熱意を失わず、次期となる2007年の県議選に再び挑み、見事初当選を果たした。以後、連続して当選を重ね、宮崎県議会議員として通算5期、約17年間にわたり県政に携わった。

県議会での活動においては、積極的に会派の結成や再編に関わった。当選後間もなく、武井俊輔氏ら同志と共に独自の会派「愛みやざき」を立ち上げ、理念に基づいた政治活動を展開した。その後、2010年には、当時の民主党や「自民党・県民の会」といった他の政治勢力との連携を深め、新たな会派「新みやざき」の結成に参画するなど、県議会における協力関係の構築に努めた。最終的には、「宮崎県議会自由民主党」に合流し、県政の主要な一翼を担うこととなった。

県議として活動する傍ら、党務においても要職を歴任した。特に、2022年からは自由民主党宮崎県連の青年局長という重要な役割を担い、党の若手育成や政策提言、組織強化にも尽力し、幅広い政治経験を積み重ねた。

故郷のリーダーへ

長年活動してきた県政から、生まれ故郷である日向市の市政へと活動の場を移す決断を下した。2024年1月16日、同年3月に行われる日向市長選挙への立候補を正式に表明。これに伴い、同年2月16日をもって県議会議員を辞職した。迎えた3月17日の投開票では、公明党からの推薦も受け、現職の十屋幸平氏との激戦を制し、見事初当選を果たした。これにより、念願であった故郷の市政を担うこととなり、日向市の発展に向けた新たな一歩を踏み出した。

市長就任後は、長年の県議会議員としての経験と、日向市出身者としての深い郷土愛を基盤に、市政運営に取り組んでいる。

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