西條剛央

西條 剛央について

西條剛央（さいじょう たけお）は1974年生まれの日本の実業家であり哲学者です。彼は株式会社本質行動学アカデメイアの代表取締役社長を務め、特に「本質を学ぶ学校」として名高いEssential Management School（EMS）を運営しています。EMSは、彼が提唱する本質行動学に基づいた教育機関であり、2018年に東京・御茶ノ水で開講されました。

学歴と研究活動

宮城県仙台市で生まれ育った西條は、仙台第三高等学校を卒業した後、早稲田大学人間科学部に進学し1999年に卒業しました。その後、大学院に進み、2004年には人間科学の博士号を取得しました。彼の博士論文は、母子間の抱きに焦点を当てたもので、ダイナミックシステムズアプローチを適用しています。

大学院の研究生時代に彼は日本学術振興会の特別研究員として活動し、早稲田大学大学院商学研究科で専任講師や客員准教授として教鞭を取っていました。彼の研究テーマは、主に構造構成主義とそれに基づく組織心理学に関するものであり、この分野において広く知られる存在となっています。

構造構成主義と本質行動学

西條は、構造構成主義を体系化し、さまざまな学問分野での応用を進めています。彼は2002年に「次世代人間科学研究会」を主催し、2007年には構造構成主義研究の編集長を務めるなど、その発展に寄与してきました。本質行動学という新しい理論を打ち立て、これは構造構成主義の理論をより発展させたものです。

EMSでは、主に組織心理学をベースにしたカリキュラムが組まれており、参加者は約3か月間にわたり、チームで学び合う形式になっています。2020年からはCOVID-19の影響で全てオンラインに切り替え、世界中から多くの受講者が参加しています。

ボランティア活動

西條は、2011年に発生した東日本大震災の際、被災地支援に力を入れました。彼は「ふんばろう東日本支援プロジェクト」を設立し、被災者のニーズに応じた物資支援を実現しました。この活動は、仮設住宅や小規模避難所など、様々な現場での支援につながり、特に個人避難宅へは15万5000品目の物資が届けられました。また、家電や重機免許取得を支援するためのプロジェクトも実施し、多くの被災者に恩恵をもたらしました。これらの活動は多くのメディアに取り上げられ、広く認知されています。

著作とメディア活動

西條の著書には、『母子間の抱きの人間科学的研究』や『構造構成主義とは何か』などがあり、多くの学術論文も発表しています。また、テレビ番組やシンポジウムにも出演し、その見解や知見を幅広く発信しています。

彼はビジネス界や教育界での活動を通じて、人々にインスピレーションを与えており、社会に対しても持続可能なコミュニティの実現など、積極的に寄与しています。

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