西武第二球場

西武第二球場（CAR3219フィールド）詳細

埼玉西武ライオンズ二軍の本拠地として知られる西武第二球場は、埼玉県所沢市に位置しています。一軍本拠地のベルーナドームに隣接しており、西武鉄道が運営管理にあたっています。2019年11月、株式会社スマイルランドが命名権を取得し、現在はCAR3219フィールド（カーミニークフィールド）として親しまれています。

球場歴史と特徴

1979年、ベルーナドームと同時に完成した西武第二球場。当初は両翼95m、中堅120mの広さでしたが、ベルーナドームの改修に伴い、1997年に外野を拡張。イースタン・リーグ公式戦や練習、キャンプなど、ライオンズの活動の中核を担っています。一軍選手が試合前の練習にも利用するなど、球団にとって重要な施設です。

かつてはスタンドがなく、ベンチも簡易的なものでしたが、2007年には三塁側高台の立ち入りが禁止され、翌年には二軍主催試合におけるベンチ位置が一塁側から三塁側に変更されました。これは、北海道日本ハムファイターズ、千葉ロッテマリーンズ、阪神タイガース、広島東洋カープに続く事例となります。西武は2009年以降、一軍本拠地であるベルーナドームでも三塁側ベンチを使用しています。

観客数は通常100～200人程度ですが、2015年には西口文也選手の引退試合で2002人を動員しました。また、球団敷地内には1980年に西武第三球場がありましたが、2003年に閉鎖され、現在は駐車場として活用されています。

2017年から2021年の改修工事

球団創設40周年記念事業として、2017年から2021年にかけて、大規模な改修工事が行われました。総工費は約180億円にのぼり、若獅子寮、室内練習場の新築移設、ブルペン、スタンド、観客席、サブグラウンドの整備などが含まれていました。

新しい若獅子寮は4階建てで、選手一人ひとりに個室が用意され、温浴施設、トレーニングルーム、食堂などが完備されています。また、室内練習場であるライオンズトレーニングセンターは、NPB12球団最大級の面積を誇り、投球練習と打撃練習の同時実施が可能です。「ファンデッキ」も設置され、ファンも練習風景を見学できます。

本球場も改修され、内野スタンド、内野ベンチ、スコアボード、時計などが更新されました。フルカラーLED式のアストロビジョンが導入され、バックネット裏には観客席とトイレが新設されました。改修により、両翼99m、中堅119mと、わずかにサイズが縮小されました。

改修工事中は、イースタン・リーグの西武主管試合を他球場で開催していましたが、改修完了後、指定席チケットによる有料化が実施されています。

CAR3219フィールドへの改称

2019年11月、株式会社スマイルランドとの命名権契約により、2020年3月1日から5年間、「CAR3219フィールド」という名称が使用されています。「CAR3219」は「カーミニーク」と読まれます。

改称後最初の試合は、2020年7月15日のイースタン・リーグ公式戦（西武対巨人戦）でしたが、新型コロナウイルスの影響で無観客試合となりました。同年10月30日には、高橋朋己投手の引退試合が開催されました。

施設概要

両翼：99m、中堅：119m
内野：クレー舗装、外野：天然芝
スコアボード：大型映像装置（フルカラーLED式）
照明設備：なし
* 収容人員：300人（座席数240席）

交通アクセス

西武狭山線・西武山口線 西武球場前駅より徒歩5分

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