西武D21形ディーゼル機関車

西武D21形ディーゼル機関車

西武D21形ディーゼル機関車は、過去に西武鉄道に所属していた入換用の液体式ディーゼル機関車です。この機関車は、D21とD22の2両が在籍しており、車軸配置はどちらもBですが、それぞれ異なる経歴と形態を持っています。

D21の概要

D21は、西武鉄道の前身である武蔵野鉄道が1944年に成田鉄道から譲り受けたディーゼル機関車です。この機関車は、凸形の車体を特徴としており、一時期は売却されることもありました。しかし、その後1963年に再度買い戻され、西武所沢車両工場で液体式へと改造されました。この改造により、新製扱いでD21形D21として整備され、主に拝島線の建設に使用されました。

D21は1969年に除籍され、以降は保線用機械として転用されましたが、1977年に最終的に解体されました。その生涯の中で、機関車としての役割を果たし続けたものの、時代の変遷に伴い役割を終えたと言えるでしょう。

D22の概要

一方、D22は西武鉄道において1957年に製造された機関車で、当初はD1形D1という名称が与えられていました。製造は西武所沢車両工場にて行われ、L形の車体が特長です。D22は、蒸気機関車の下回りを流用して製造されたため、他の機関車とは異なる経緯を持っています。

1963年にはD21形D22に改名され、所沢や横瀬での入換に使用されました。しかし、1983年にはD15形D16に置き換えられ、その結果廃車となり、解体される運命を辿りました。

まとめ

西武D21形ディーゼル機関車は、鉄道の中で特異な経歴を持つ機関車です。D21は液体式ディーゼル機関車としての役割を果たし続け、最終的には保線用機械としての役割へと移行しました。一方、D22は蒸気機関車の下回りを活用して製造され、1960年代を経て廃車となりました。これらの機関車は、西武鉄道の歴史の中で重要な役割を担っていたことが伺えます。

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