西沢俊夫

西沢俊夫について

西沢俊夫（にしざわ としお、1951年4月22日生まれ）は、東京電力株式会社の第12代社長を務めた人物です。彼の名前は戸籍上では西澤俊夫と表記されることもありますが、広く知られているのは「西沢」という表記です。長野県大町市出身の西沢氏は、京都大学経済学部を卒業後、1975年に東京電力に入社しました。

キャリアの出発点

東京電力に入社してからは、彼は主に企画関連の部署でキャリアを積んでいきます。彼の経歴においては、温厚な性格と緻密な判断力が評価され、特に当時の社長である勝俣恒久氏からは「懐刀」として信頼されました。西沢氏の企画畑でのキャリアは、社内での昇進を加速させる要因となりました。

福島第一原発事故後の社長就任

2011年6月、西沢氏は福島第一原発事故によって辞職した清水正孝氏の後を継ぎ、東京電力の社長に就任しました。事故後の組織の再構築と信頼回復は重大な課題となっており、西沢氏はその責任の重さを感じながらの就任となりました。彼は、会社の透明性を高め、消費者や社会に対して誠実なサービスを提供することを掲げました。

その他の役職

東京電力の社長以外でも、彼は幅広い分野での活動を行っています。公益社団法人ACジャパンの理事としても務め、社会貢献活動においてもそのリーダーシップを発揮しています。また、社団法人経済企画協会の副会長や、日本原燃株式会社の取締役としても活動し、多角的な視野を持つ経営者として貢献しています。

主要な経歴

1975年3月: 京都大学経済学部を卒業
1975年4月: 東京電力株式会社に入社
1992年7月: 同社燃料部LNG室課長に就任
1994年7月: 企画部調査課長に昇進
1996年8月: 企画部企画課長を担う
1997年7月: 企画部企画グループマネージャー（副部長）
1999年7月: 企画部総括調整グループ（副部長）
2000年3月: 多摩支店調布支社長
2001年6月: 企画部、電気事業連合会事務局に派遣
2005年6月: 企画部長に昇進
2006年6月: 執行役員企画部長
2008年5月: 常務取締役（企画部・広報部担当）
2011年6月: 代表取締役社長に就任
2012年6月: 社長を退任し、東京電力社友となる

西沢俊夫氏は、その穏やかな性格と確かなビジョンによって、東京電力の再建に尽力した経営者の一人です。彼のリーダーシップの下、会社は困難な状況を乗り越え、新たなステージへと進むための基盤を築きました。

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