西田和昭

西田和昭：多才なエンターテイナーの軌跡

西田和昭（にしだ かずあき）は、1958年生まれ、大分県佐伯市出身の俳優、映画評論家、そしてお笑い芸人という多彩な顔を持つ人物です。初期の芸名は西田和晃、ぼん西田として知られ、永らく「ぼんちゃん」の愛称で親しまれてきました。2010年以降は『異母栗 ぼん』というユニークな異名も持ちます。

パントマイムへの憧憬、そしてお笑いへ

中学時代にジャン＝ルイ・バローの「天井桟敷の人々」に感銘を受け、パントマイムに憧れた西田は、学園祭などでその腕を披露していました。第一経済大学在学中は、宮﨑重明（飛鳥涼）、柴田秀之（Chage）らと同窓であり、彼らとバンド活動を共にしていました。その後、欧州放浪の旅に出て、ドイツのケルンで発話障がいを持つ人々が演じるパントマイムに衝撃を受けます。

帰国後、お笑いに目覚めた西田は、コメディアンを目指して上京。ポール牧主宰の『田端グループ』に入り、ゆーとぴあ・ホープに師事しました。『コント・ぼん&正月』を結成し、坊主コントを売りにするなど、お笑い芸人としてのキャリアをスタートさせます。

水野晴郎との出会い、そして映画の世界へ

『お笑いスター誕生』への出場が転機となり、審査員を務めていた映画評論家の水野晴郎に才能を見出されます。水野の事務所に誘われ、映画情報番組『映画百科』などに出演。水野の片腕として、ハリウッドや香港などのロケ地を精力的に訪問し、映画の知識を深めました。その後、『金曜ロードショー』の解説を降板した水野が監督を務めた『シベリア超特急』シリーズでは、準主役級の佐伯大尉役としてレギュラー出演を果たしました。

さらなる活躍と苦難、そしてYouTuberへ

水野が助教授を務めていた倉敷芸術科学大学の臨時講師にも就任するなど、活動の幅を広げましたが、水野との関係からホモセクシャル疑惑も浮上し、お笑い芸人たちからネタにされることもありました。2010年には、フォークシンガーなぎら健壱が扮するイタコによって『異母栗ぼん』と命名され、襲名披露を行いました。2013年には芸能養成所「アクターズステーション」を開設し、2014年には日本映画批評家大賞を運営する新組織の代表理事に就任するなど、精力的に活動を続けます。

しかし、2018年に詐欺疑惑が報じられ、日本映画批評家大賞機構から退いていたことが明らかになります。その後、公の場から姿を消し、予定されていた映画制作も頓挫しましたが、2020年にYouTuberとして復帰。「ぼんちゃんの映画百科」を立ち上げ、かつての芸人仲間とのオンライントークショーに出演するなど、新たな活動をスタートさせました。2023年現在は芸能活動を休止し、日本映画批評家大賞機構に復帰し運営に専念しています。

私生活

女性との婚姻歴があり、元妻は元宝塚歌劇団星組の匠鴻であり、二人の間には2人の子供がいます。他に1人の子供がいます。

主な出演作品

バラエティ番組
お笑いスター誕生
映画百科
水野晴郎の映画情報
テレビドラマ
六月の花嫁4 結婚適齢期
八代将軍吉宗
映画
落陽
シベリア超特急
* ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。（カメオ出演）

西田和昭は、パントマイム、お笑い、映画評論、俳優業と、様々な分野で才能を発揮してきたエンターテイナーです。水野晴郎との出会いを経て映画の世界に足を踏み入れ、『シベリア超特急』シリーズでの活躍などで知られています。近年はYouTuberとしても活動し、その多才ぶりを発揮しています。

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