西見祥示郎

西見祥示郎氏は、1965年1月28日生まれの日本のアニメーター、アニメーション演出家で、福岡県出身です。

1986年、テレコム・アニメーションフィルムに入社し、アニメーション制作のキャリアをスタートさせました。同社在籍中には、数々のテレビアニメーション作品に参加し、アニメーターとしての基礎を築き上げたものと考えられます。

2003年からはフリーランスとして活動を始め、STUDIO 4℃を始めとする様々なスタジオの作品に参加するようになりました。フリーランスとなってからも、その高い技術と独特のセンスで多くの作品に貢献しています。

西見氏の才能はアマチュア時代から注目されており、当時彼が描いたイラストは森本晃司氏をはじめとする著名なクリエイターたちの間で話題となりました。このことは、彼の才能が早くから認められていたことを示しています。

代表的な作品として、実写映画『下妻物語』のアニメーションパート監督、『鉄コン筋クリート』のキャラクターデザイン、総作画監督、ストーリーボード（共同）、原画などが挙げられます。『鉄コン筋クリート』では、キャラクター造形から作画監督、ストーリー構成まで幅広く関わっており、その高いクリエイティブ能力と技術力を遺憾なく発揮した作品と言えます。

また、スコッチウィスキーブランド、ジョニーウォーカーのKEEP WALKING THEATREプロジェクトにも参加し、2012年にはショートムービーの制作にも携わっています。このプロジェクトは、ジョニーウォーカーが掲げる精神に基づいたものであり、西見氏のクリエイティビティが世界的な舞台で認められたと言えるでしょう。

西見祥示郎氏が参加した作品は多岐に渡ります。テレビアニメでは『それいけ!アンパンマン』、『モンスターファーム～円盤石の秘密～』、『ソニックX』など、多くの作品で原画や作画監督を務め、アニメーション制作に大きく貢献しました。OVAでは『アニ＊クリ15 「宇宙人襲来 ヒロシの場合」』で原作、監督、キャラクターデザイン、原画を手がけ、監督デビューを果たしています。劇場アニメでは『鉄コン筋クリート』以外にも、『AKIRA』、『名探偵コナン 14番目の標的』などで制作に携わり、日本のアニメーション史に名を刻む作品の数々に貢献しています。さらに、実写映画『下妻物語』や『少年メリケンサック』ではアニメーションパートの監督を務め、実写作品におけるアニメーション表現にも貢献しています。

ゲーム分野においても、2010年の『.hack//Link』ではオープニングアニメーションの監督、キャラクターデザイン、作画監督を務めるなど、活躍の幅は多岐に渡ります。

西見祥示郎氏は、アニメーション業界において長年に渡り活躍するベテランクリエイターであり、その幅広い才能と技術力は、今後も多くのアニメーション作品に影響を与え続けることでしょう。彼の作品は、アニメーションファンのみならず、多くのクリエイターにインスピレーションを与え続けています。数々の賞を受賞しているわけではありませんが、日本のアニメーション業界に多大な貢献を果たした人物として、その功績は高く評価されています。彼の今後の活動にも期待が高まります。

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