規格品番

規格品番について

規格品番とは、日本レコード協会が制定する「RIS502 レコード商品番号体系」に基づいて、CDやDVD等の市販メディアに割り当てられる特定のコードのことを指します。この規格は1989年6月に制定され、2005年12月に改定されました。この規格品番は時にレコードナンバーと呼ばれ、商品を一意に識別するための重要な要素となっています。

構成要素

規格品番は、英数字4文字（記号）と1から5桁の数値（シリアル番号）の組み合わせによって構成されます。この二つはハイフンで区切られる場合もあります。例えば、A001-10001のように表記されます。また、一部の特例として異なるルールが適用されることもあります。

会社コードと形態分類コード

規格品番の最初の部分である英数字の1・2文字（例外の場合は3文字目や1文字目）にあたる部分は、発売または販売を行う会社を識別するための「会社コード」となっています。この会社コードは日本レコード協会より与えられるもので、同協会の規格「RIS504別冊」に基づいて定義されています。

その後の文字、すなわち3文字目（特例を除く）は「形態分類コード」と呼ばれ、メディアの種類を示すための英字コードが含まれます。この形態分類コードにも規定があり、具体的なメディアのタイプを識別するために使用されます。例えば、

• - A - DVD-Audio
• - B - DVD-Video
• - C - 12cmCD
• - F - CD-V
• - X - Blu-ray Disc

といったように詳細な分類が設定されています。

ジャンルコード

規格品番の最後の文字は「ジャンルコード」と呼ばれ、これはレコードレーベルやジャンルの識別を目的として各社が自由に設定できるコードです。これにより、同じ会社が異なるジャンルのメディアを識別しやすくなります。

特例事項

日本レコード協会の非会員でありながら会員社に販売を委託する企業は、2005年12月以降に新たな会社コードを取得することができません。そのため、販売を受託する会員社の会社コードを代わりに用いる特例が設けられています。この場合、複数の会社が同じ会社コードを利用することがあります。また、形態分類コードやジャンルコードに関しても、社外レーベルや販売委託元の識別のために例外的な運用が行われることがあります。

独立した企業の対応

インディーズレーベルや海外レーベルなどの非会員企業に所属し、かつ会員社に販売を委託しない場合には、商品番号を付ける際に規格に縛られません。ただし、日本レコード協会ではこの場合も同協会の商品番号体系と競合しないように配慮するよう呼びかけています。

結論

規格品番はメディア商品を一意に識別し、販売や流通において重要な役割を果たしています。その体系は多様であり、特例規定も含めて理解しておくことが、関係者にとって不可欠です。

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