観相師 -かんそうし-

映画『観相師 -かんそうし-』

『観相師 -かんそうし-』は、2013年に公開された韓国映画で、原題は「관상」です。この映画は、11歳で王位に即位した瑞宗を守ろうと奮闘する天才観相師ネギョンの物語を描いています。作品は第50回大鐘賞で最優秀作品賞など主要4部門を受賞するなど高い評価を得ました。

ストーリー概要

主人公のネギョン（演じるのはソン・ガンホ）は、人相学の天才です。両親の死後、義理の弟や息子とともに貧しい生活を送る彼は、他人の顔を見ただけでその性格や過去、未来を見抜く能力を持っています。ある日、彼は芸姑となったヨノンに招かれ、都で占いを始めます。その独特な才能は瞬く間に評判となり、やがて宮中の重要人物である左議政ジョンソに認められて、宮廷の重職に就くことになります。

ネギョンは王から、重臣の中に潜む逆賊を探すように命じられます。彼はすぐに王の弟、首陽大君（イ・ジョンジェ）が逆賊の相を持つことを見抜きます。11歳という若さで王位を継承した瑞宗を守るため、ネギョンは苦心しながらも計略を巡らせ、国を揺るがす政権争いへと巻き込まれていくのです。

キャスト

本作のキャストには豪華な顔ぶれが揃います。ネギョン役のソン・ガンホをはじめ、首陽大君を演じたイ・ジョンジェ、彼の協力者ジニョンを演じたイ・ジョンソク、占い士のヨノン役にはキム・ヘスなど、魅力的なキャラクターが揃っています。さらに助演キャストには、チョ・ジョンソク、ペク・ユンシクなど、実力派の俳優たちが名を連ねています。

受賞歴

『観相師 -かんそうし-』は、数々の賞を受賞しており、その中には第50回大鐘賞での最優秀作品賞や主演男優賞（ソン・ガンホ）、助演男優賞（チョ・ジョンソク）などがあります。更に、監督賞や衣装賞、人気賞も受賞しており、作品全体のクオリティが高く評価されたことが伺えます。他にも、青龍映画賞や韓国映画評論家協会賞、百想芸術大賞などで多くの賞を獲得し、韓国映画界における重要な作品とされています。

まとめ

『観相師 -かんそうし-』はただの歴史映画ではなく、個人の運命や人間関係、権力闘争などの人生の厳しさを描いた作品です。ネギョンが政治的な混沌の中でどのように心の葛藤と向き合い、運命を変えようとするのかが見どころです。この映画を通じて、観る人々は人相学の不思議だけでなく、韓国歴史の深い側面にも触れることができます。

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