言語聴覚士 (日本)

言語聴覚士とは、言語聴覚士国家試験に合格し、厚生労働大臣から免許を授与された専門職です。この免許を持つ者のみが「言語聴覚士」の名称を使用し、音声機能、言語機能、または聴覚に障害を持つ人々に対して、その機能の維持および向上を目的とした支援を行います。

言語聴覚士の業務内容

言語聴覚士の主な業務は、障害を持つ方々への以下の支援です。

言語訓練その他の訓練: 個々の障害の状態やニーズに合わせた訓練プログラムを策定し、実施します。これには、発音の改善、言葉の理解や表現の向上、コミュニケーションスキルの訓練などが含まれます。
必要な検査: 障害の原因や程度を特定するために、さまざまな検査を実施します。これにより、適切な訓練計画を立てるための基礎データを得ます。
* 助言、指導その他の援助: 障害を持つ本人だけでなく、その家族や周囲の人々に対しても、日常生活におけるコミュニケーションのサポート方法や注意点について助言・指導を行います。

これらの業務を通じて、言語聴覚士は、障害を持つ方々が社会生活を円滑に送れるよう、コミュニケーション能力の向上を支援します。

言語聴覚士の免許

言語聴覚士として業務を行うためには、国家試験に合格した後、厚生労働大臣から免許を受ける必要があります。免許が与えられると、言語聴覚士免許証が交付されます。この免許証は、言語聴覚士としての資格を証明する重要な書類です。

名称独占

言語聴覚士の名称は、免許を持つ者のみが使用できる名称独占資格です。言語聴覚士の資格を持たない者が「言語聴覚士」またはこれに紛らわしい名称を使用することは法律で禁じられています。これは、専門性の高い言語聴覚士の業務が、資格のない者によって行われることを防ぎ、国民の健康と福祉を守るための措置です。

言語聴覚士は、医学、心理学、教育学など幅広い知識と技術を駆使し、チーム医療の一員として、医療、福祉、教育の現場で活躍しています。言語、聴覚、音声に障害のある方々が、その人らしい生活を送れるように支援する、やりがいのある専門職です。

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